月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2023.04.24

川崎が3年ぶり3度目の地区優勝、佐藤HC“応援が背中を押してくれてエネルギーになった”

CS準々決勝は横浜BCと神奈川ダービーに


4月22日、地区優勝のマジックを1としていた川崎ブレイブサンダースは、ホームの川崎市とどろきアリーナで、三遠ネオフェニックスと対戦し90-83で勝利。38勝17敗として3年ぶり3度目の地区優勝を決めた。オンコートインタビューで佐藤賢次ヘッドコーチは「今シーズン、苦しい試合もたくさんあった中で、(ファミリーの皆さんが)いつもサポートしてくれて僕たちの背中を押してくれて、それがエネルギーとなって選手が頑張ってくれて中地区優勝を決められました」とファンの声援が後押しになったとファンに感謝した。

【動画】4/22川崎vs. 三遠ゲームハイライトをチェック

試合開始直後、三遠#29細川一輝、#32山内盛久に3Pシュートを沈められて2-6という出だしになった川崎は#0藤井祐眞のシュートで同点に。すると#22ニック・ファジーカスが1Qだけで3Pシュート2本を含む14得点と爆発。25-10とリードを作る。しかし、ホームで川崎に連敗を喫している三遠は2Q、#29細川が10得点とチームを引っ張り、川崎の39-38でハーフタイムを迎えた。

後半は川崎がリードを作ると、三遠が縮めていくという展開に。しかし、三遠が粘りを見せるものの川崎は、#22ファジーカス、#0藤井、#35ジョーダン・ヒース、#2マイケル・ヤングジュニアが着実に得点していく。

90-83として迎えたラストポゼッション、#2ヤングジュニアがバックコートからボールを運んでパスを出すと、#7篠山竜青がそのままボールを保持。アリーナに駆けつけた観客から大きな拍手を受ける中で試合終了し、ホームゲーム13連勝として地区優勝を決めた。

試合後のオンコートインタビューで佐藤HCは「今シーズン、苦しい試合もたくさんあった中で、(ファミリーの皆さんが)いつもサポートしてくれて僕たちの背中を押してくれて、それがエネルギーとなって選手が頑張ってくれて中地区優勝を決められました。皆さんのおかげです。ありがとうございます」とファンに向けて感謝すると、「CSに向けてやれること、しっかりみんなで話し合って準備してやっていきますので、またサポートをお願いします」と語った。

そしてこの大事な試合で32得点、12リバウンドをマークしMVPとなった#22ファジーカスは「今シーズン、最初のほうはすごく苦しい時期が続いて、勝ったり負けたりで本当に地区優勝もできるのかわからない状況でした。でも、そこからしっかりチームがまとまって調子を上げて、ここ3ヵ月くらいはすごく調子もよくて負けなしでやってこられています。そこで連勝を続けられているのも皆さんの力だと思うし地区優勝が決めたことで、ホームコート・アドバンテージが決まりました。準々決勝では横浜BC(中地区2位)さんと対戦するので、絶対に皆さんの助けが必要になってきますのでよろしくお願いします」と神奈川ダービーとなるチャンピオンシップ準々決勝に向けて語った。

また、チームを通じて3選手のコメントも発表となっている。
#0 藤井祐眞
「目標の一つとしていた地区優勝ができてまずはホッとしていますが、ここがスタートラインだと思って、チャンピオンシップをホームで迎えられることは強みだと思うので、しっかり結果を残すことができるように頑張りたいです」

#27 熊谷尚也
「中地区優勝を決める試合でしっかりと仕事ができたことは良かったと思います。この調子をさらによくできるようにまだまだ頑張っていきたいと思います。ファンの皆さん、地区優勝おめでとうございます!残りのレギュラーシーズンも、そしてチャンピオンシップも一緒に戦っていきましょう!」

#33 長谷川技
「地区優勝はできましたが、目標としているのはそこではないので、チャンピオンシップで優勝するためにしっかり残りの試合もハードワークしたいと思います」



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 川崎ブレイブサンダース

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