モラントが18歳の少年を反訴と報道「何億円もの損失を受ける可能性がある」
プレイオフ直前、モラントが少年を反訴
現地4月13日(日本時間14日)、ジャ・モラント(グリズリーズ)が昨夏に10代の少年とトラブルになった件で現地12日に反訴状を提出したとメンフィスの『ザ・コマーシャル・アピール』紙が報じた。モラントは少年側から訴訟を受けていた。
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昨年7月26日、モラントは当時17歳のジョシュア・ホロウェイとピックアップゲーム中にトラブルに。モラントは警察に「少年が顔に向かってボールを投げてきて、ケンカをしようと迫ってきた」と告白。さらに「私が先に仕掛けた」と認めたものの、正当防衛だと主張した。一方、少年側は“先にボールを投げてきたのはモラントで投げ返したらアゴに当たった”“モラントにアゴを殴られ、その友人にも反対側の顔を殴られた”“モラントには十数回、その友人には数回殴られた”と語ったと報じられていた。事はこれだけで終わらず。その約2週間後、少年と彼の家族がモラントの家に来て脅したという報告も出ていた。少年側は、この件でモラントとその友人デボンテ・パック氏を訴えている。
今回の反訴状でモラントは「少年がモラントに幾度となく殴られ、銃を見せてきたと警察に嘘の証言をしている」と主張。「彼が殴ろうと近づいてきたため、1回殴ることになった」と正当防衛だとし、「プロのバスケ選手が目や鼻のケガを負うと選手生命にも響きかねない」、「今季、オールNBAチームに選出されなかった場合、何億円もの損失を受ける可能性がある(選出された場合、数億円相当の契約延長条項が使えなくなる)」「スポンサー獲得にも影響が出る可能性がある」として、誹謗中傷、脅迫、暴行を受けた分の損害賠償を求めていると紹介している。
現地4月13日のチーム練習後に、反訴の理由について聞かれたモラントはノーコメントと答えたという。グリズリーズは現地4月16日東部時間15:00 (日本時間17日4:00)にホームでレイカーズとのNBAプレイオフ1回戦初戦に臨む予定。今季、モラントはナイトクラブからライブ配信をして銃を見せつけた件で3月に出場停止処分を受けたものの、61試合に出場して平均26.2得点、5.9リバウンド、8.1アシストをマークし、2 年連続でオールスターゲームにも選出。チームをウエスト2位に導いている。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
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