ネッツ1048本の3P成功でチーム新記録、渡邊雄太は44.4%と高い成功率で70本を記録
日本時間16日深夜2時からシクサーズとのプレイオフ初戦!
2022-23シーズン、ブルックリン・ネッツは1048本の3Pシュートを成功。これは2018-19シーズンの最多記録を1本更新するもので歴代最多となった。その内、渡邊雄太が決めたのはチーム7位70本。100本以上放った選手の中で成功率は1位の44.4%となっている。
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■ネッツ3P成功数シーズン記録ベスト5
1位:1,048本(2022-23)
2位:1,047本(2018-19)
3位:1,041本(2017-18)
4位:1,020本(2020-21)
5位:941本(2019-20)
現地4月9日(日本時間10日)のシクサーズ戦(105-134)でレギュラーシーズン82試合を消化したネッツは45勝37敗でイースト6位となり、NBAプレイオフ進出を決めた。
1勝5敗という低調なスタートを切った開幕直後だったが、ケビン・デュラント(現サンズ)、カイリー・アービング(現ネッツ)がリードし、渡邊もベンチからの出場で3Pシュート、ディフェンスで活躍。12月から1月にかけて12連勝(12月は12勝1敗)と絶好調となり、一時はイースト2位に躍り出る。ところが2月、アービング、デュラントが衝撃のトレードで移籍。チーム崩壊の危機を迎えたが、代わりに加入したミケル・ブリッジズらがチームを引っ張り、オールスターブレイク以降11勝13敗として今季を終わった。
現地4月15日(日本時間16日)からスタートするNBAプレイオフではイースト第3シードのシクサーズと対戦する。レギュラーシーズンでは4戦全敗。相性は悪いが、プレイオフでリベンジを果たしたいところ。
その戦いに向けて、渡邊の3Pシュート(もちろんディフェンスも)はネッツの武器になるはずだし、確率よく決める展開となれば勝機を見いだせるはず。エリア別のスタッツを見ていくと今季、渡邊は左コーナーから39本中21本成功(成功率53.8%)、右コーナーから33本中16本成功(成功率48.5%)と両コーナー(サイドラインとエンドラインに挟まれたコートの角)で多くの3Pシュートを決めている。また右ウイングから32本中12本成功(成功率37.5%)、左ウイングから21本中4本成功(成功率19%)、トップから9本中7本成功(成功率77.8%)となっている。そしてクォーター別の成功数を見ると、1Q8本、2Q17本、3Q12本、4Q23本と勝負どころの4Qで最も多くの3Pシュートを決めている。
渡邊にとってシクサーズとのプレイオフは昨季所属していたラプターズで経験している。シクサーズを相手に4試合に出場したものの、フィールドゴール2本成功のみに終わってシリーズで4得点。3Pシュートは最後の試合で1本放ったが決められなかった。そしてシリーズは2勝4敗で敗退。個人的には2年連続でのプレイオフでのシクサーズとの対戦。3Pシュートを決めて昨季の借りを返したいところである。
シクサーズとのNBAプレイオフ1回戦ゲーム1は現地4月15日13時(日本時間16日2時)から開催予定。渡邊の活躍、そしてネッツの勝利に期待したい。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
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