月刊バスケットボール7月号

Wリーグ

2023.04.09

[Wリーグプレーオフ]連勝でトヨタ自動車がファイナル進出へ

攻防でチームを引っ張った山本と川井

Wリーグプレーオフセミファイナルが武蔵の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)において4810日に開催されている。Wリーグプレーオフはセミクォーターファイナル、クォーターファイナルは一戦勝負。セミファイナルからは2先勝方式にて行われ、勝ち上がるごとにシードが待ち受けるステップラダー方式のトーナメントとなっている。セミファイナル第1試合のカードはレギュラーシーズン2位のトヨタ自動車に、セミクォーターファイナル、クォーターファイナルを逆転で勝負強く勝ち上がってきたシャンソン化粧品の対戦となった。


初戦はシャンソンがプレーオフの勢いを見せ、序盤から攻勢をかけたが、2Q以降アジャストしたトヨタ自動車が流れをつかんで、点差を広げていく。4Qでシャンソンが持ち前の粘りを見せる場面もあったが、トヨタ自動車もしっかりと対応して78-64で快勝した。

「若いチームだけに、一つ勝てたことが自信になる」とトヨタ自動車の大神雄子HC。「3週間空いたので、この試合が待ち遠しかった」という山本麻衣が3Pシュート5本を含む最多19得点をあげた。

両チームともこの試合の課題にリバウンドを挙げていたが、続く試合はリバウンドがキーとなった。


2戦は出だしからトヨタ自動車が流れに乗り、1Q22-10とリード。しかし、2Q以降、ゾーンを織り交ぜながらのシャンソンディフェンスが効果を出し、トヨタ自動車の勢いが止まる。31-38とシャンソン7点ビハインドで後半に入ると、3Qにはイゾジェ ウチェの連続ゴールで一時逆転する。その後、一進一退で最終クォーターも進んでいく。


なかなか点が伸びないトヨタ自動車だったが、山本麻衣が3Pシュートでつなぐと、オフェンスリバウンドも見せ、一歩先に立つ。その後馬瓜ステファニーがインサイドで力強いプレーを見せ、一度つかんだ流れを渡さない。残り19秒でも梅木千夏が、その後も山本麻衣がオフェンスリバウンドを奪うなどシャンソンの反撃の芽を摘むと66-55と逃げ切り、ファイナル進出を決めた。この日、ポイントガードの山本は3ポイント4本・17得点のシュートだけでなく、オフェンスリバウンド6本と流れを引き寄せる大きなポイントとなった。チームトータルでも57-37、オフェンスリバウンド25-16とトヨタ自動車がリバウンドを圧倒した。

18得点、13リバウンドの活躍を見せた馬瓜

18得点、13リバウンドの活躍を見せた馬瓜


「よくカムバックできたのですが、試合の最後で自分たちにできたスキを突かれてしまった」シャンソンの鵜澤潤HC。「リバウンドの部分が大きな要因」と振り返る。また、10得点、10リバウンド、11アシストとトリプルダブルの活躍でチームを引っ張ったキャプテンの小池遥も「大事なところで、ミスやリバウンドを取られたりしてしまった」と悔やんだ。


トヨタ自動車の山本麻衣は「簡単にいく試合ではないと思っていましたが、最後の最後までみんなで我慢して、コミュニケーションを取りながらやることができました」と振り返った。大神HCは「勝ち切ることができ、ファイナリストになれたことがうれしい」と話し、「終盤もリバウンドへの意識が高かく、試合を通してリバウンドをドミネイト(支配)できた」と勝因を語った。



写真/W.LEAGUE 文/飯田康二(月刊バスケットボール)

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