マーベリックスのNBAへの抗議が却下に「勝つための機会を奪われたと示せない」
要件に満たないとNBAが抗議を却下
現地4月6日(日本時間7日)、NBAは現地3月22日(同8日)のウォリアーズ戦でのマーベリックスの抗議について、試合に勝つための機会を奪われたと示せないとして却下したと発表した。
【動画】キューバンオーナーが指摘したシーンを見る
マーベリックスがNBAに抗議をしたのは3月22日に行われたホームでのウォリアーズ戦3Q終盤の判定について。アンソニー・ラム(ウォリアーズ)がトップから3Pシュートを放つが入らず。ケボン・ルーニーがオフェンス・リバウンドを拾うのだが、ジャスティン・ホリデー(マーベリックス)が左脇からそこに絡むとボールが転がってベースラインを割った。ここでマーベリックスがタイムアウトを要請した。そのタイムアウト明け、自分たちのボールだと思っていたマーベリックスはコート反対側に集まっていたが、ウォリアーズボールで再開となり、ディフェンス不在のまま、ルーニーがダンクを決めたというシーンである。
マーベリックスは125-127と2点差で敗れると、試合後にマーク・キューバンオーナーの不満が爆発。SNSに“タイムアウト中に勝手にポゼッションを変更した”とレフェリーへの不満を投稿し、チームとしてNBAに抗議するに至った。
その抗議に対して本日、NBAは文書で「マーベリックスの抗議は、3Q残り約2分のところで、レフェリーがアウトオブバウンズのコールとインバウンズを適切に行わず、ウォリアーズがシュートを決めたと主張しました。 しかし、試合時間はその後14分近く残っており、マーベリックスは最後の4分間で2度リードを奪っている。このような状況ではNBAの試合抗議に関する要件を満たすことができず、必要な試合に勝つための公正な機会を奪われたことを示すことができません」と抗議の要件に満たないと発表した。
この試合、マーベリックスは勝てばウエスト6位になるという状況で迎えたが敗戦。その後2勝5敗と苦しみ、本日終了時点でポストシーズン圏外の11位(38勝42敗)となっている。しかし、まだチャンスはある。残る2試合(現地7日ブルズ戦)に勝利し、10位サンダー(39勝42敗)が最終戦となる現地9日のグリズリーズ戦で敗れたらプレイイン・トーナメントに進出できるのだ。果たして最終戦でドラマが起きるだろうか。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
タグ: ダラス・マーベリックス