月刊バスケットボール1月号

Bリーグ

2023.04.02

46歳現役復帰の桜木ジェイアールがいきなりカムバック・ダンク - 越谷アルファーズは14点差でアースフレンズ東京Zに快勝

©B.LEAGUE

2020年にシーホース三河で現役プレーヤーとしてのキャリアを一旦終えた桜木ジェイアールが、41日に大田区総合体育館で行われたアースフレンズ東京Z対越谷アルファーズ戦でコートに戻ってきた。アルファーズの#52のユニフォームを着た桜木はセンターフォワードとして8分26秒出場。第2Qにスラムダンクを成功させるなど2得点、1リバウンド、2アシスト、1スティールを記録して越谷を74-60の勝利に導いている。


桜木のプレーヤーとしての出場は、三河時代の2020年3月15日(対横浜ビー・コルセアーズ戦)以来3年ぶりのこと。46歳での現役復帰はB2最年長出場の新記録であり、同時に最年長ダンク記録も更新することになった。

引退後の桜木はWリーグのアイシン・エィ・ダブリュ ウィングスでテクニカルアドバイザーを務め、20214月に越谷アルファーズのテクニカルアドバイザーに就任。2021-22シーズンからは、スーパーバイジングコーチとして越谷を率いてきた。しかし、B2の首位争いまっただ中の今年313日に選手登録が発表された後、奇しくもエイプリルフールに復帰が実現することとなった。

前週、ウイング・ハット春日部で行われた西宮ストークス戦で100-95の勝利を収めた後、桜木はスーパーバイジングコーチとして会見に臨んでいた。そのときは選手登録に関して「もちろんプレーするつもりですよ!(Well, I mean I’m planning to play.)」と語り、「出場のしかたがどうなるかはまだわかりません。でもユニフォームは持っています(What capacity? I don’t know. But I do have a uniform.)」と明るい笑顔を見せていた。

ただし、プレーヤーとしての自分自身には「あまり期待していません(My expectation is very low…)」と苦笑い。強調していたのは、あくまでここまでコートで戦ってきたプレーヤーたちのサポート役に徹する姿勢だ。

「このチームのスターは彼らですから。それは私がコートに立つようになっても変わりませんし、彼らを頼りにしています。ここまでの成績は彼らが作ってきたものですからね。私にできることがあればもちろん頑張ります」
I mean they are the stars, the back born of this team. That’s not gonna change when I step on the court and we’re gonna rely on them. This record, the record we have is theirs right now. If I can support them somehow, I will.


ベンチで立ち上がって、この日ゲームハイの20得点を挙げたジャスティン・ハーパー(左)と語り合う桜木ジェイアール(右) 写真/©B.LEAGUE

越谷はこの日の勝利で通算成績を40勝13敗(勝率.755)として、同時点でB2東地区2位、B2全体でも佐賀バル―ナーズと同率で2位の座を競っている。プレーオフ出場権とポストシーズンの最初のシリーズにおけるホームコートアドバンテージはすでに獲得済みだ。

日本代表としてプレーした経験のほか、UCLA時代の全米制覇とNBAのバンクーバー・グリズリーズ(現メンフィス・グリズリーズ)でのキャリアもある身長203cmのビッグマン桜木がそこに加わり、念願のB1昇格に向けプレーヤーとしてどんなインパクトをもたらすか。挨拶代わりのカムバック・ダンクは、ファンが期待を膨らませるには十分すぎるうれしいニュースに違いない。

柴田 健/月刊バスケットボールWEB

タグ: 越谷アルファーズ

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