月刊バスケットボール7月号

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2023.03.30

安間志織(ベネツィア)インタビュー(2) - 「イタリアカップとセリエA1は絶対に獲る」

©Umana Reyer Venezia

イタリア国内でのベネツィア(Umana Reyer Venezia)は、3月30日(木)から4月1日(土)までカンポバッソで開催されるイタリアカップの準々決勝で、30日にルパリ(Fila San Martino di Lupari)と対戦する。順調に勝ち進めば31日、41日と三日連続の連戦を戦う。また、26日に最終節を終えた国内リーグセリエA1でも、レギュラーシーズン3位(22勝4敗、勝ち点44)でプレーオフに進出することが決まっている。


リーグ戦では、最終的にレギュラーシーズン1位となったボローニャとの対戦で、第1Qで2-30と圧倒され最終スコア60-85で敗れたのが痛かったが、その翌週には同2位となったスキオに73-72で勝利し、そこから最終節まで4連勝と良い流れで終えることができた。また、国外遠征が続いたユーロカップがファイナルフォー進出という形で終わったことにより、ここからは遠征があっても比較的距離の短い国内移動のみとなる。試合に臨む環境としても、少しでもやりやすくなってくるのではないだろうか。

安間はセリエA1でレギュラーシーズンの全26試合中22試合に出場して、平均6.3得点、フィールドゴール成功率37.4%、3P成功率28.1%、3.1リバウンド、4.1アシスト、1.5スティールというアベレージを残した。インタビューの前半で安間は得点への意識を高める意欲を語っているが、国内リーグでは数字上の得点もユーロカップよりも低くなっている。

ただ、後半戦の13試合に限ると、前半戦の5.9から6.6への登場していた。また、2Pフィールドゴールの成功率が51.7%から38.5%へと下降したものの、3P成功率は逆に21.4%から37.1%へと大きく上昇し、フリースローに関してもアテンプトが平均1.8本から3.2本への増えるとともに確率が71.4%から89.5%へと上昇していた。ロングレンジの脅威が高まり、アタックによりファウルを得てフリースローで得点する能力も、シーズンが深まるにつれて上がってきたことがうかがえる数字だ。その経過を安間自身はどう見ているか、振り返ってもらった。

「ディフェンスで徹底的にプレッシャーをかけて崩す!」


©Umana Reyer Venezia

――セリエA1後半戦では、首位でレギュラーシーズンを終えたボローニャには負けましたが、2強の一角スキオに勝ちましたね! チームの状況は良くなってきているのでしょうか?

ファイナルを目指していたユーロカップで敗退が決まって悔しい思いの中なので、状態をどう説明すれば良いか難しいですね。でも、それだけにイタリアカップとリーグは絶対獲ろうと昨日も話しました。

ボローニャにあの点差(25)で負けた試合は、最初のところが厳しかったですね。ただそれを引きずらずに翌週スキオに勝てたのは良かったです。ユーロリーグファイナルフォーに進んだチームに勝てたのは、大きな自信になりました。自分たちのプレーをすればどこにでも勝てることが証明できたわけですから。

――シーズン開幕の頃に比べるとチーム力の高まりは感じられているでしょうか?

そこは感じています。でも、ディフェンスからやらないといけないという共通理解があって、そこが一瞬緩んでやられる時があるんです。本当にディフェンスをしっかりやれば私たちがやりたい速い攻めができる。私たちはビッグマンも走りますし。これから先の戦いで、やっぱりディフェンスが鍵になると思います。

――スキオに勝った試合の良かったところはどんなところですか?

あのとき私が一番のやるべきことは、相手のポイントガードにボールを持たせないことでした。自分の得点はなかったですが、プレッシャーをひたすらかけるということはしっかりできて、その結果勝ててとてもうれしかったです。

ディフェンスをしながらオフェンスにも絡むのは私の課題ですけど、あの試合ではやることが明確で、それを遂行できました。

――やるべきことが明確になっているのもチームとして成長できたポイントになりますか?

そうですね。チームのやりたいことも、相手によってやることを変えたりすることも、それが明確になっていると思います。自分としても、仕事がわかってきている感覚があります。

――イタリアカップは順調に勝ち進めば三日連続の試合です。その後のプレーオフも含め相当負荷もかかると思いますが、どんな豊富を持っていますか?

今の私が一番やるべきことはディフェンスなので、マッチアップした相手にボールを簡単に持たせないこと。どこのチームに対しても。私のディフェンスで相手のリズムを崩すことができれば、オフェンスにも入りやすくなります。そこが一番の目標ですね。オフェンスでは空いたら打つ。もっともっと本数を増やしていきたいです。

――カップ戦は2戦目でボローニャと当たる可能性が高いですね!

全員がシュートを打てて大きいし、ディフェンスは全員でやって、オフェンスではアタックするべきところを徹底的にやり続けないといけないと思います。連日の試合は確かに大変ですけど、いつ戦っても勝ちに行くのは変わりませんし。

こちらの人たちは2試合連続で戦うことになれていないとも思います。私はその点で慣れもありますし、私たちは優秀な選手もそろっていて層が厚いので、いろんな選手を使いながら戦えると思っています。

――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします!

コロナが落ち着いた今、ベネツィアの会場に足を運んでくださる日本人のファンもいらっしゃるんですよ! イタリア在住の方も、海外・国外から来てくれる人もいます。日本にいる方々からも「見ているよ!」とメッセージをもらったり、試合をチェックしてもらっていて本当にありがたいです。

残すところあと1ヵちょっとになりましたが、自分の成長も、チームで優勝を目指す姿を見てもらえたらと思っています。貢献できるように頑張りますので、応援してもらえたらうれしいです!

☆安間志織とボローニャの直近の試合予定
イタリアカップ
330日(木) vsルパリ
331日(金) 準決勝
41日(土) 決勝
※国内リーグセリエA1のプレーオフ日程は現時点では未定となっている

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