月刊バスケットボール10月号

NBA

2023.03.23

マーベリックスのキューバンオーナー、誤審でNBAを抗議予定と報道「史上最悪のノンコールミスだ」

2点差での敗戦後、SNSに不満を綴ったキューバン


現地3月22日(日本時間23日)、ダラス・マーベリックスのマーク・キューバンオーナーは、この日行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦の3Qにあったレフェリーの判定についてSNSに不満を掲載。有名記者のシャムズ・シャラニア氏(「ジ・アスレチック」記者)は、NBAに正式に抗議するようだと伝えた。

【動画】キューバンオーナーが指摘したシーンを見る

127-125でウォリアーズが勝利した試合。キューバンが指摘したのは3Q終盤の判定について。アンソニー・ラム(ウォリアーズ)がトップから3Pシュートを放つが入らず。ケボン・ルーニーがオフェンス・リバウンドを拾うのだが、ジャスティン・ホリデー(マーベリックス)が左脇からそこに絡むとボールが転がってベースラインを割った。ここでマーベリックスがタイムアウトをコールする。そのタイムアウト明け、自分たちのボールだと思っていたマーベリックスはコート反対側に集まっていたが、ウォリアーズボールで再開となり、ディフェンス不在のまま、ルーニーがダンクを決めたというシーンである。

キューバンはツイッターで「3Q残り1分54秒のプレーについて何が起こったかを説明する。レフェリーはマブスのボールをコールし、アナウンスもあった。その後、タイムアウト間に、レフェリーはコールを変えたが、私たちに伝えなかった。そして、自分たちのボールだと思っていた私たちを見ながら、レフェリーはウォリアーズ・ボールで再開。それに対して私たちには何も言わず、彼らは簡単にシュートを決めた。2点差のゲームでそれが問題になるなんて、クレイジーだ。史上最悪のレフェリーのノンコールミスだ。 彼らは我々に言うだけでよかったのに、そうしなかった」とレフェリーを非難している。


試合後、NBAはティム・ケイト記者(「ジ・アスレチック」)のプール・レポート(ジャッジに対しての説明を試合後に聞く代表取材のレポート)を掲載。“当初マーベリックスのボールとシグナルを出したのに、なぜウォリアーズにポゼッションが与えられたのですか?”という質問に対して、レフェリーのショーン・ライトは「ビデオでも確認できますが、当初からゴールデンステイトのボールだったのです。続いて2回目のシグナルを出していますが、それはマブスのタイムアウトを示したものです」と答えている。映像を見てみると、確かにウォリアーズのボールだと最初にシグナルを出している。連続してのシグナルを、マーベリックス側が勘違いしたのが真相のようだ。それにしても、なぜディフェンスがいない状態でプレイを再開させたかという疑問は残るのだが。

勝てばウエスト6位となっていたマーベリックスだが、これで36勝37敗となってウエスト9位に。ルカ・ドンチッチ、カイリー・アービングの故障欠場などもあったものの、最近15試合で5勝10敗と波をつかめない状況だ。それでもウエストは4位サンズから12位ペリカンズまで3ゲーム差にあり、まだ上位のチャンスはある。少しでも連勝できれば順位が上がる可能性があるだけに、早く光明を見出したいところである。



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: NBA ダラス・マーベリックス

PICK UP

RELATED