月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.03.23

銃問題のあったモラントが復帰、20秒間のスタンディング・オベーションで温かく迎えられる

10試合ぶり復帰で17得点し、チームの4連勝に貢献


現地3月22日(日本時間23日)、ナイトクラブからのライブ配信で銃を見せた件でNBAから出場停止処分を受けていたジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)がフェデックス・フォーラムで行われたヒューストン・ロケッツ戦で10試合ぶりに試合に復帰。ホームのファンからスタンディング・オベーションで迎えられて17得点を奪い、トレードマークの豪快なダンクも披露した。

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モラントは現地3月4日の早朝に、インスタライブで音楽に合わせてラップを披露し銃も見せてしまう。即座にSNSアカウントを停止して謝罪文を発表。しばらくストレスに対処する方法を学ぶとしてチームを離れていた。また3月15日に、NBAから8試合の出場停止処分を受けている。

フロリダで11日間カウンセリングを受けていたというモラントは前日、チームを離れて以降初の練習に参加。記者団に対して「私は過去に過ちを犯し、自分だけでなく、家族も含めて、多くのネガティブな注目を浴びてしまった。私だけではなく、私の家族にも、私のチームにも、組織にも。そのことについては、完全に反省している。今、私がやるべきことは、もっと責任感を持って賢くなり、これ以上あのようなことを起こさないようにすることだ」と改めて謝罪していた。

10試合ぶりに復帰となったロケッツ戦、フェイスガードを着用して登場したモラントは1Q残り3分5秒にコートへ。するとホームのファンは約20秒間にも及ぶスタンディングオベーションでモラントの復帰を喜んだ。すぐに2アシストで得点を演出すると、残り44.9秒にレイアップで復帰後初得点。2Qは開始からプレイをすると、開始10秒、左からドライブして豪快なボースハンド・ダンクを披露した。このプレイではケニオン・マーティンJr.のファウルをもらって3ポイントプレイにしている。その後、レイアップを決めるなどで前半は8得点、4アシストをマーク。後半、得点を伸ばして17得点、4リバウンド、5アシスト、2スティールというスタッツを残してチームの4連勝に貢献した。

結局、グリズリーズはモラント不在の間、大きく調子を崩すことなく6勝3敗と勝ち越し。ウエスト2位というポジションをキープしている。ここでオールスター・ガードが復帰となったことは、今後の負けられない戦いに向けて大きなプラスとなったはずだ。


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: NBA ジャ・モラントメンフィス・グリズリーズ

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