Bリーグ

2023.03.16

Bリーグ史上初! 富樫勇樹が個人通算3P成功数800本に到達 - 千葉ジェッツはリーグ連勝記録を22に更新

3月15日の千葉ジェッツ対レバンガ北海道戦での富樫勇樹(右は北海道の橋本龍馬 写真/©B.LEAGUE)

千葉ジェッツの富樫勇樹が、315日の対レバンガ北海道戦でB1キャリア通算800本目の3Pショットを成功させた。試合前の時点で通算800本成功まで6となっていた富樫は、その6本をきっちり決めて試合終了時点でちょうど800本成功となっている(この記録にはチャンピオンシップでの成功数は含まれていない)。富樫は個人通算では211日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦で,、Bリーグ創設以前のキャリアも含む通算1,000本成功をすでにクリアしていたが、この日の800本成功はB1史上初の快挙となる。


試合後、富樫は「800回が多いのかわからないですが、この身長(167cm)でやっていく上で自分になくてはならない強みだと思っているので、こうして記録を作れたことはうれしく思います」とコメント。ジョン・パトリックHCも「800本の3P成功はすごい。尊敬します」と称賛の言葉を贈った。

富樫はB1個人通算得点でも5,000得点到達まであと16(現在4,984)に迫っている。北海道との試合では33得点を記録しており、18日(土)・19日(日)に京都市体育館で行われる京都ハンナリーズとの試合で達成される可能性も濃厚になってきた。

千葉ジェッツは北海道に対する94-80の勝利で連勝を22に伸ばし、リーグ新記録を更新中。今シーズンから新たに就任したジョン・パトリックHCの下、新体制のチームながら現在リーグトップの364敗(勝率.900)であり、12日に行われた第98回天皇杯決勝戦でも琉球ゴールデンキングスを退けて4大会ぶり4度目の王座獲得に成功している。現在どこよりも勢いのあるチームだが、富樫の記録もそれに拍車をかける明るい話題の一つに違いない。

プロキャリア11年目、ピークはこれから

新潟県出身の富樫は、地元の本丸中学校で日本一になった後アメリカの強豪校として知られるモントロス・クリスチャン高校に留学。帰国後の2012年にbjリーグ(Bリーグの前身の一つとなったリーグ)時代の秋田ノーザンハピネッツでプロデビューを飾った。2014-15シーズン前のオフにはNBAダラス・マーベリックスのサマーリーグチームに名を連ね、同シーズン中もマーベリックス傘下のDリーグチーム、テキサス・レジェンズで活躍。翌シーズン開幕前にはイタリアリーグセリエAのディナモ・サッサリのキャンプにも参加した。

ジェッツ入りは、サッサリのキャンプ参加後の2015年秋。クラブがBリーグの前身の一つであるNBLに所属していた頃のことで、以降今シーズンが8シーズン目となる。プロ通算では11シーズン目(そのうち日本は10シーズン)。3Pショット成功数800本も5,000得点も、ハイレベルなパフォーマンスを長期間継続していることの証しだが、まだ29歳の若さ。クラブでも日本代表でも、プレーメイカーとしての活躍のピークはこれからだろう。

柴田 健/月刊バスケットボールWEB

タグ: 富樫勇樹 千葉ジェッツ

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