月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2023.03.16

河村勇輝がクラッチタイムで躍動、川崎との神奈川ダービーを制して横浜BCが中地区首位に躍り出る

前回のダービーのリベンジを果たした横浜BC


3月15日、B1中地区2位(24勝15敗)の横浜ビー・コルセアーズは横浜国際プールで同地区1位(24勝15敗)の川崎ブレイブサンダースと対戦。「神奈川ダービー」として盛り上がった試合は終了間際、#5河村勇輝が残り2分半から7得点とクラッチタイムの強さを見せて横浜BCが81-78で勝利。これで4連勝となったチームは川崎を抜いて中地区首位に躍り出た。

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首位攻防戦として迎えた神奈川ダービー。昨年11月30日の対戦では60-98で敗れている横浜BCとしては、余計に負けられない試合となった。
試合開始直後、河村はトップからドライブからのレイアップで先取点を奪う。その後、横浜BCは河村、#10チャールズ・ジャクソンがオフェンスを引っ張り、1Q残り4分10秒には23-15と8得点差にする。しかし、川崎は#22ニック・ファジーカス、#7篠山竜青のシュートで巻き返し。どちらも大きく突き放すことはできず。横浜BCの46-44でハーフタイムを迎えた。

3Q、川崎は3Pシュート3本を決めるなど11得点と#0藤井祐眞が活躍。67-64として3Qを終えると4Q開始直後には71-64と7点リードを作る。しかし、ここから横浜BCがディフェンス強度を上げる。シュートミスを引き出すと、#1パトリック・アウダ、#6赤穂雷太の得点で1点差に。そして残り6分44秒、#18森井健太のスティールからの早い展開で、#9森川正明につないで#15デビン・オリバーがフィニッシュ。72-71と逆転に成功する。

その後は一進一退の攻防となって4Q終盤へ。横浜BCの74-75で迎えた残り2分半、河村がフリースローを2本決めて1点リードを奪うと、続く川崎のオフェンスを凌いで河村がリバウンドを奪う。直後のプレイ、河村がゆっくりフロントコートにボールを運んでいくと、ジャクソンのピックを使ってトップから3Pシュート。これが見事決まって79-75とする。

川崎は直後に#33長谷川技の3Pシュートで1点差まで迫ったものの、続く3本のシュートが決まらず万事休す。残り7秒、河村がフリースロー2本をきっちり沈めて横浜BCが81-78で神奈川ダービーに勝利し、B1中地区首位に躍り出た。4Q横浜BCは17点(川崎は11点)を奪っているが、その内7得点は河村が残り2分半から奪ったものである。

両チームでトップの24得点に加えて10アシスト、1スティールと活躍した河村は、チームを通じて「首位攻防戦ではあったが、それより神奈川ダービーであること、前回川崎に38点差で負けた悔しさを晴らしたい、リベンジしたいという気持ちの方が大きかったので、そこをまずは勝利という結果でリベンジできたのはうれしい」と前回のリベンジを果たしたかったと語っている。改めてクラッチタイムでの強さを見せつけた試合となった。

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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 河村勇輝

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