月刊バスケットボール5月号

NBA

2023.03.14

レブロン、デュラント、ドンチッチ…残り4週間の戦いを前に各チームの主力に故障続く

主力に故障者が相次ぐ中、波に乗るのはどのチームか!?


NBAのレギュラーシーズンは現地4月9日まで。プレイオフ、プレーイン・トーナメント進出に向けての最後の戦いというタイミングを迎えているが、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)をはじめ、多くのスター選手に故障が相次いでいる。

【表】NBA順位表(現地3月12日終了時点)をチェック

八村塁が加入したレイカーズのスーパースター、ジェームズは現地2月26日のマーベリックス戦で右足を故障。3月2日にチームは3週間後に再検査を受ける予定だと発表しており、回復が早ければ来週末にプレイする可能性もある。しかし、もう一人の主軸であるアンソニー・デイビスもインジャリー・レポートではProbable[多分(プレイ)]となっているものの、右足が十分ではない状態だ。レイカーズは現在ウエスト9位(33勝35敗)。ウエストは5位以降、ゲーム差が詰まっており、まだポストシーズンの可能性は十分あるだけにチームとしては早い復帰を願いたいところ。

現在イースト首位のバックスは、ヤニス・アデトクンポが右手の故障で3月7日から欠場中。その3試合を2勝1敗で乗り切っているが、平均31.2得点、11.9リバウンド、5.5アシストが不在なのだから影響がないわけはない。インジャリー・レポートによると「Questionable(疑わしい)」となっており、近々復帰となるかもしれないが、オールスターブレイク前から痛めているだけに今後に向けては不安が残る。

そしてサンズでは移籍後、復帰したばかりのケビン・デュラントが現地3月8日のサンダー戦前のウォームアップで左足首をねんざ。チームは3週間後に再検査とチームが発表している。ネッツ時代の現地1月7日に負った右膝内側側副靱帯の故障が長引き、現地3月1日に復帰したばかりだっただけに、チームとしては残念な故障だ。不在の間、ウエスト4位(37勝30敗)から下がるのか、逆に上がるのか注目したい。

ウエスト8位のマーベリックス(34勝34敗)は、ルカ・ドンチッチが左太ももの張りで土曜日のグリズリーズ戦を欠場。この試合ではネッツから移籍したカイリー・アービングも右足の痛みで欠場に。ドンチッチはMRI検査では問題なかったことが伝えられていて、痛みが引くかどうかで復帰が決まる予定。現時点のインジャリー・レポートでは、両者共に「Out(欠場)」となっている。チームの飛車角の欠場が続くなら、苦しい戦いが続くかもしれない。

また故障ではないものの、ウエスト3位(40勝26敗)のグリズリーズのジャ・モラントはオフコートでの問題(ナイトクラブでのライブ配信で銃らしきものを見せたこと)を発端にチームから離れている。最新の報道によると、カウンセリング・プログラムに参加する予定となっているが、いつ合流できるかは不明だ。

果たしてポストシーズンに進むのはどのチームになるか? そして、このタイミングで調子の波を掴むチームが現れてくるのか。残り約4週間の戦いを注視したい。





文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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