月刊バスケットボール10月号

NBA

2023.03.09

モラントの銃所持は立件しないと警察が発表、一方で復帰の目処は立たず

モラントとジェンキンスヘッドコーチ

モラント戦列復帰に向けて一歩前進か

現地3月8日(日本時間9日)、ジャ・モラント(グリズリーズ)がナイトクラブからのライブ配信で銃を見せた件で、コロラド州グレンデール市警は、罪に問わないと声明を発表した。

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前週、昨夏に行った暴行疑惑などが取り沙汰されているモラントは、現地3月4日午前5時すぎにインスタライブで銃を持っている姿を配信。同日NBAがこの件で調査をしていると発表し、モラントからは「昨夜の自分の行動の全責任は私にあります。家族、チームメイト、コーチ、ファン、パートナー、メンフィス市、そしてグリズリーズ全体を失望させてしまい、申し訳ありません。しばらくチームを離れ、ストレスに対処し、幸福を得るためのより良い方法を学ぶことに取り組むつもりです」と謝罪文を発表。チームからは少なくとも2試合はチームを離れると発表された。

グレンデール市警は今回の声明で、デンバー郊外のストリップクラブ「ショットガン・ウィリーズ」で起こった件について、「問題の夜、ナイトクラブから、いかなる呼び出しも受けていないことに留意すべきです。騒動は報告されず、クラブの市民や常連客からの苦情もありませんでした。調査でも誰かが銃器で脅されたり、脅迫されたりしたことはなく、銃器は発見されなかったと結論づけました」と綴っている。市警はモラントがビデオで銃器らしきものを持っている姿を見たことを認識しているという。ちなみにコロラド州では銃の登録をする必要はない。

そしてグリズリーズは現地3月8日に「モラントは、少なくとも4試合はチームから離れた状態を続けることになります」と発表した。チームはモラントが最後に出場した4日のナゲッツ戦から3連敗中。38勝26敗でウエスト3位という好位置にいるが、“少なくとも4試合欠場”となると、さらに苦しい状況に陥る可能性もある。

現地8日のレイカーズ戦後、テイラー・ジェンキンスヘッドコーチは「毎日、彼と連絡を取り合っている。彼は、我々にとって欠かせない存在だ。先日も言ったが、我々は彼を愛しているし、彼のためにベストを尽くしたい。だから私たちはサポートを続ける。もし皆さんが一晩で何かが変わると期待しているのなら、もっと敬意を払ってほしい。ジャは個人としてもプロとしても良いポジションにいると話をしているのだから、そこに期限を設けるのは失礼なことだと思う」と語っている。



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: NBA ジャ・モラントメンフィス・グリズリーズ

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