月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.03.07

カリー、練習中のディープ3Pが7年前の決勝弾そっくりと話題となり1.8万超の“いいね!”

“あのウィナー”を彷彿とさせるディープ3Pを披露


現地3月6日(日本時間7日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはステフィン・カリーが練習で見せたディープ3Pシュートの動画と共に“オクラホマシティーでデジャヴ”と投稿した。2016年2月27日のサンダー戦で見せた決勝3Pシュートと似たような位置でのシュートには1.8万超の“いいね!”が付き、ファンも様々なコメントを書き込んでいる。

【動画】ウォリアーズが公開した動画と7年前の決勝3Pシュートを見る

2015-16は、ウォリアーズにとって、カリーにとって特筆すべきシーズンだった。前年、1974-75シーズン以来の優勝を果たしたチームは、レギュラーシーズンで圧倒的な強さを見せて73勝9敗という成績をマークする。そしてカリーは平均30.1得点を奪って得点王となるが、シーズンでの最多3Pシュート成功で1位となる402本という素晴らしい数字をマークしている。

この日のサンダー戦、ウォリアーズはハーフタイムで46-57とリードを許したものの、後半、カリー、クレイ・トンプソンが引っ張って103-103として4Qを終えた。オーバータイム終盤、サンダーはラッセル・ウエストブルック(現クリッパーズ)の活躍で118-115とリード。しかし、残り29.5秒、トンプソンが3ポイントプレイを成功させて118-118と同点となる。直後のオフェンス、ウエストブルックはしっかり時間を使うと左ミドルポスト付近でプルアップジャンパーを放つが入らず。アンドレ・イグダーラがリバウンドを奪うと残り5秒、カリーにパス。そのままフロントコートにドリブルしていくと、センターラインを越えたところで3Pシュート。残り0.6秒、これが見事に決まり、そのまま勝利した。NBAのプレイ・バイ・プレイでは、このシュートはなんと37フィート(約11.3m)となっている。

この試合で46得点を記録したカリーは「正直、自分がどこにいるのかよく分からないので、頭の中で38フィート、37フィート、36フィートと調節しているわけではないんだ。ハーフコートを横切り、ドリブルのタイミングを計りながら、ディフェンスが来る前にシュートを打ちたいというくらいだったんだ」とコメント。またドレイモンド・グリーンは「あれは何だったんだ?40フィートか? バカげたシュートだ」と語ると、トンプソンは「チームメイトはいつも彼があの距離を練習しているのを毎日見ているからね」と彼ならば決めてもおかしくないと語っていた。

この試合を覚えているという人も少なくないのだろう。今日の動画投稿に対して、「これまで見た中で最もすごいゲームだった」「また再現してほしいな」「もう7年前か」といったコメントが書き込まれている。


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: NBA ステフィン・カリーゴールデンステイト・ウォリアーズ

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