アデトクンポのトリプルダブルが幻に、NBAが最後のリバウンドを無効と判断
試合終了間際、故意的にリバウンドを獲得したアデトクンポ
現地3月6日(日本時間7日)、NBAは前日のワシントン・ウィザーズ戦の終了間際に、ヤニス・アデトクンポ(ミルウォーキー・バックス)が記録したリバウンドを無効と判断。今季4度目のトリプルダブルが取り消されるという珍しい出来事が起こった。
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イースト首位のバックスは、この日117-111で勝利している。アデトクンポは4Q残り9秒にオフェンス・リバウンドを獲得して9リバウンド目を獲得すると、自らドリブルで進んでいって相手ゴール下へ。そして残り3秒を切ったところで故意にシュートを外してリバウンドを獲得し、23得点、10リバウンド、13アシストとトリプルダブルにした。
当初は、シュートとリバウンドが記録されたものの、NBAのチェックによってこれが取り消しになった。リーグの規定では、フィールドゴールは、選手が得点するつもりでボールをシュートした時のみ記録されることになっている。つまり、アデトクンポのシュートは得点するつもりがないもの(リバウンド狙いだった)と判断されたわけだ。
試合後、アデトクンポは最後のシーンについて「シュートを決めようかとも思ったけど、こういう時はキープが一番いいと思い留まったんだ。でも、そうだね。スマートにプレイしようとしたけど、最後は1つ盗んだような感じになった」と語っていた。
昨日、ブリーチャー・レポートはSNSでこのシーンを投稿。すると、「これはカウントされるの?」「ヤニス、それは恥ずかしい行為だよ」「これは水増しスタッツだ」「その前にトラベリングだろ」などとコメントが書き込まれていた。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)