月刊バスケットボール10月号

NCAA

2023.03.06

富永啓生11得点でチーム勝利、現地8日カンファレンス・トーナメントに挑む

躍進の今季、トーナメント戦での活躍に期待!


現地3月5日(日本時間6日)、ネブラスカ大は敵地でアイオワ大と対戦して81-77で勝利。8試合連続先発となった富永啓生は11得点をマークした。これで今季のレギュラーシーズンは終了。3月8日からはビッグ10トーナメントに挑むことになる。

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今季のレギュラーシーズンは31試合出場、ラスト13試合中12試合はスターターとしてプレイした富永。プレイタイムは昨季の16.5分→24.7分へとアップし、平均得点は5.7得点→12.8得点へと倍増した。特に印象深いのは3Pシュートで、今季のレギュラーシーズンでは159本の試投数で64本を成功させている。成功率は約7%アップさせて40.3%と4割台に乗せた。カンファレンスのスタッツを見ると富永の3P成功数64本はビッグ10でトップ10に入る9位だ。ちなみに規定数に到達せず、ランキング外となっているが、ビッグ10の3Pシュート成功率1位が40.9%なのだから、富永の確率がいかに素晴らしいかがわかる。

レギュラーシーズンのハイライトは、5本の3Pシュートを成功させて自己最高の30得点をマークした2月5日のペンシルバニア州大だろう。ここから調子の波を掴んだ富永は、この試合から5試合連続20得点オーバー、9試合連続2桁得点を記録。2月17日には「ビッグ10ネットワーク」が『彼のニックネームはジャパニーズ・ステフィン・カリー(ウォリアーズ)』とツイートで紹介すると、本家カリーも「Love it, Keisei!(いいね、啓生!)」と反応するといううれしい出来事もあったことは記憶に新しい。




カンファレンス内で9勝11敗という結果を残したネブラスカ大はビッグ10カンファレンス・トーナメント1回戦に第11シードとして出場し、現地8日(日本時間9日)にミネソタ大と対戦する。今季、ミネソタ大には2勝0敗と相性が良いだけに期待したいところ。勝利したら、翌日の2回戦でメリーランド大と対戦することが決まっている。

マーチマッドネス“3月の狂気”到来。負けたら最後となる勝負どころで富永は、どんなプレイを見せてくれるだろうか。

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■富永啓生ネブラスカ大でのスタッツ

シーズン GPGSMPGFG%3PM%FT%RPGPFAPGTOBPGSPGPPG
2021-22 301116.559-158.37336-109.33016-19.8421.50.670.60.330.030.775.7
2022-23 311324.7146-292.50064-159.40341-48.8541.50.970.70.840.060.5912.8
合計 612420.7205-450.456100-268.37357-67.8511.50.820.70.590.050.679.3

GP:出場試合数、GS:先発数、MPG:平均出場時間、FG:FG成功数-試投数、PCT:FG成功率、3PM:3P成功数-試投数、PCT:3P成功率、FT:フリースロー成功数-試投数、PCT:フリースロー成功率、RPG:平均リバウンド数、PF:平均ファウル数、APG:平均アシスト数、TO:平均ターンオーバー数、BPG:平均ブロック数、SPG:平均スティール数、PPG:平均得点


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: 富永啓生

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