月刊バスケットボール24年3月号

NBA

2023.03.02

“オールスターガード”モラントに10代男性への脅迫、暴力疑惑が報道される

“正当防衛”だと主張したというモラント

現地3月1日(日本時間2日)、『ワシントン・ポスト』紙は警察の調書を入手し、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)に関連する脅迫、暴力沙汰に関するいくつかの疑惑をリークした。

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疑惑は2つある。一つは昨年夏のもので、メンフィス・モールのシューズショップで店員と口論になった母親がモラントに電話。すぐにモラントと友人たちが駆けつけると、モールの警備員と口論に。モラントが警備員を脅迫し「彼が仕事を終える時間を調べよう」と語り、友人が頭を突き飛ばしたというもの。身の危険を感じた警備員が警察に相談したものの、逮捕はされなかった。

さらにその4日後、モラントの自宅コートでピックアップゲームをしていた際、17歳の少年とケンカになり、少年は側頭部を切るケガを負ったという件もレポート。その後、帰ろうとした少年に対して銃が見えるウエストバンドを付けたモラントが現れて銃に手をかけたという。警察の調書によると、モラントは「少年がモラントの顔にボールを投げ付け、さらにズボンを上げながら歩み寄ってきた。それがケンカをしようというサインだと感じた」と告白。「私が先に仕掛けた」と認めたものの、正当防衛だと主張したという。一方、少年側は“先にボールを投げてきたのはモラントで、そのボールを投げ返したらアゴに当たった”“モラントが自分の肩にアゴを乗せて「やってやろうか」と言ってアゴを殴ってきた。モラントの友人にも反対側の顔を殴られた”“モラントに十数回殴られた、モラントの友人にも数回殴られた”と語ったと伝えている。

事はこれだけで終わらず。その約2週間後、少年と彼の家族がモラントの家に来て「ここを火花で明るくしてやろうか(銃撃してやろうか)」と言ってきて身の危険を感じたという報告もある。この件ではシェルビー郡地方検事の広報担当者は、「立件するには十分な証拠がないと判断した」とコメントしている。
しかし、これらの件で少年側は昨年9月にモラントとその友人デボンテ・パック氏を訴えた。モラントの弁護士の一人は、少年と母親が2000万ドル(約2.7億縁)を要求してきており、「これはゆすり、たかりだ」とコメントしている。また少年の家族は過去に消防署や学校に対していくつか訴訟を起こして、却下された記録があるという。

モラントについては、もう一つ疑惑がある。『ジ・アスレチック』がレポートしたもので今年1月29日、ホームでのインディアナ・ペイサーズ戦でモラントが試合中に口論していると、友人のパックがコートに歩み寄ってきてペイサーズの選手に罵声を浴びせて会場から出されることに。その試合後、モラントの友人がペイサーズのメンバーと衝突し、さらにモラントの自動車からペイサーズの選手に向けてレーザーが照射されたのだという。このレーザーについて、ペイサーズの警備員は「間違いなく銃だ」と証言したという。この件でNBAは、監視カメラ映像を検証したものの「個人が武器を持って他人を脅したという確証が得られなかった」と結論付けたと伝えている。

今季チーム1位の平均27.2得点を記録し、チームも現在ウエスト2位と好調をキープしているモラント。事の真偽も気になるところである。オフコートの問題が悪影響を与えなければいいのだが。



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: ジャ・モラント

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