Bリーグのホームコート・アドバンテージの傾向
Bリーグのホームコート・アドバンテージの傾向
NBAがオールスター・ブレイクに入り、Bリーグ(B1)が日本代表のFIBAワールドカップ2023アジア地区予選Window6で休止となったタイミングで、NBAとB1、B2、B3リーグのスタンディングスを見てみたところ、ホームコート・アドバンテージについてNBAと日本国内の男子リーグと間に大きな傾向の違いが見られた。データの捉え方はいろいろかもしれないが、NBAではホームチーム有利の傾向が顕著なのに対し、日本のリーグにはそれがほとんどないのだ。
その傾向は、それぞれのリーグのスタンディングスからいくつかの数字を拾うと明らかになる。まず、ホームチームの勝率を見てみると以下のとおりだった。
NBA(30チーム) 59.6%(527勝357敗)
B1(24チーム) 50.4%(229勝225敗)
B2(14チーム) 51.2%(147勝140敗)
B3(16チーム) 52.0%(158勝146敗)
NBAではおおむね5試合のホームゲームのうち3試合はホームチームが勝っているが、日本のリーグではほとんど五分に近い結果だ。単純に数字を見るだけでは、故障者の状況や、ここまでの対戦相手の強弱などの影響もあるのですべてが見通せないのはもちろんだが、ホームコート・アドバンテージのあり方が日米で大きく異なり、日本ではそれがアメリカほど勝利につながっていない。
☆各リーグのスタンディングス(2月21日現在)
試しにリーグごとに全チームを以下の4グループに分類してみると、さらに傾向が強く感じられる。
☆チームのグループ分け
A)ホームもロードも勝率50%以上
B)ホーム勝率50%以上、ロード勝率50%未満
C)ホーム勝率50%未満、ロード勝率50%以上
D)ホームもロードも勝率50%未満
A)に入るチームはホームコート・アドバンテージもあるがそれ以上に地力が好成績として現れているチームと言えるだろう(要は文句なく強い)。それに対してB)は成績の良さの大きな要因にホームコート・アドバンテージがあるチーム、C)とD)はホームでのアドバンテージを生かしきれていないチームという捉え方だ。このグループ分けで各リーグのチーム分類は以下のようになった。
文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)