月刊バスケットボール5月号

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2023.02.22

元NBAハワード所属の台湾チームが乱闘、8選手に罰金、出場停止処分が科される

乱闘のシーン、左端にハワードの姿も

試合終了間際、両チーム入り乱れる乱闘に


2月19日、台湾T1リーグの試合中に乱闘が起きた。ドワイト・ハワード(元レイカーズ)が所属する桃園レオパーズと台湾ビール・ヒーローベアーズの試合で両チームが衝突することになり、8選手に罰金、出場停止処分が科されている。

【動画】試合終了間際から“乱闘”に発展したシーンを見る

台湾T1リーグはレギュラーシーズン(30試合)後半に差し掛かっており、レオパーズは6位、ヒーローベアーズは4位という状況にある(上位3チーム+1チーム[4位と5位によるプレイイン勝利チーム]でプレイオフを実施)。両チームは昨季のプレイインで対戦しており、その際はヒーローベアーズが勝利している。そんな過去も今回の騒動につながったのかもしれない。

今回の対戦では、ハワード率いるレオパーズが20点近くリードして4Q試合終了間際を迎えていた(この試合28得点、14リバウンドのダブルダブルを記録したハワードはすでにベンチに退いている)。残り50秒からのレオパーズのインバウンズでボールを受けた陳孝榕のヒジが、ディフェンスについたヒーローベアーズの蔣淯安の顔に衝突。興奮した蔣が陳に詰め寄る。即座にレフェリーが2人の間に割って入ったのだが、ヒーローベアーズのコーチが陳を追いかけてしまい、両チームが入り乱れる状態となった。この騒動を受けて、翌日リーグは罰金および出場停止処分を科すことになった。ちなみに、ハワードは早めに駆けつけて仲裁しようとしている。

試合を見ていくと、特に4Qに入ってから両チームのラフファウルが増えていたことがわかる。溜まっていたストレスが接触プレイによって爆発したのかもしれない。


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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