月刊バスケットボール7月号

NBA

2023.02.20

最後は540度スピンのリバース! マクラングがスラムダンク・コンテストで優勝「見たことのないダンクを決めたかった」

高い完成度の4本を決めてみせたマクラング


現地2月18日(日本時間19日)、アメリカ・ユタ州のビビント・アリーナで行われたNBAオールスター・サタデーナイト「スラムダンク・コンテスト」は、2ウェイ契約でデラウェア・ブルーコーツ(Gリーグ)に所属するマック・マクラング(セブンティシクサーズ)が完成度の高い4本のダンクを披露して、優勝した。

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出場4選手がさまざまなアイディアを披露したコンテストとなった。トップバッターは、トレイ・マーフィー三世(ペリカンズ)。左ウイングからシュートのようにボールをバウンドさせてキャッチし、ダンクへと思いきや、一旦ストップ。右手で会場に盛り上がってくれとジェスチャーしたところで、侵入者が。マーフィー三世のボールをスティールすると、トップからゴールの方に走っていき、バックボードにボールを当てる。それを空中で受けてボースハンドでの360度スピントマホークを決めた。おもしろいダンクだったが、46.6点となる。

続いてジェリコ・シムズ(ニックス)は、バックボードに当ててボースハンド・トマホーク。ダンク後に両ヒジを支点にしてリングにぶら下がる2000
年にビンス・カーター(当時ラプターズ)が披露したダンクのオマージュを見せて47.6点を出す。続いてケニオン・マーティンJr.(ロケッツ)は左コーナーからスタート。ローポスト付近に上げてもらったボールを左手でキャッチすると、リング通過と同時に反転して左腕でリバースダンクを決める。キレ、迫力共によく見えたが46.6点と上がらなかった。

最後はマクラング。なんとゴール下で協力者2人に肩車させ、頭の上にボールを持たせた状態でスタート。助走を付けて両足でジャンプし、2人を跳び越える瞬間にボールをキャッチ。そのままボースハンド・リバースダンクを叩き込む。見事な完成度に50点が飛び出した。

2本目、マーティンJr.は元オールスター選手の父親(元ネッツ)をコートに呼び出し、黒いボールをバックボードに当ててもらい、空中キャッチしてのボースハンド・リバースダンク。これは47.2点となる。続くマーフィー3世は、空中で反転しながら大きく振りかぶったボールを一度股に持っていってからダンクを決めて49.4点と高得点を叩き出す。この高得点のあともあったか、シムズの2本目はトマホーク&ヒジ支点リングぶら下がり&ネットにつけた50点と書かれたカードを取るという試技だったが、47.8点で暫定2位となった。

最後に登場のマクラングは、右ウイングから走り込んで踏み切ると、360度スピンを加えてのボースハンド・ウインドミルを披露。審査員にいた元コンテスト王者で“ヒューマン・ハイライト・フィルム”ことウィルキンズ(元ホークス)を彷彿とさせるダンクを披露したが、なんと元WNBAのリサ・レスリーが49点をつけて平均49.8点に。結果、合計99.8点のマクラングと合計96点のマーフィー三世がファイナル進出となった。

その決勝、マーフィー三世は、決勝1本目では股抜きで上げたボールを空中キャッチしてウインドミル(48.8点)、カーターが2000年に見せた逆転回転360度スピン・ウインドミル(49.2点)と合計98点をマーク。悪くない点数だったが、マクラングのダンク2本はさらに上を行くものだった。

マクラングの決勝1本目、人を跳び越えてのボースハンド・リバースダンク。しかも、ボールを2度上下に動かして決めたもので当然ながら50点。優勝を決める1本は、540度スピン(1回転半)を入れてのボースハンド・リバースだ。もちろん50点が出て優勝を果たした。

2021年のNBAコンバイン(ルーキーの身体検査)では垂直跳び43.5インチ(110.5cm)という驚きのジャンプ力を記録しているマクラングは、記者会見で「感謝の気持ちでいっぱいだよ。(200年の)カーターが好きで、(2016年の)ザック・ラビーンとアーロン・ゴードンの戦いも楽しかった。いつか参加できたら、あの人たちみたいなインパクトを与えたいと思っていた。友達と一緒にいっぱい研究してね。見たことのないダンクを決めたかったんだ。最初のダンク(肩車越えボースハンド・リバース)は、今までなかったものだと祈りたいね」と語っている。

コンテスト後、“招待されたらまたやりたい”と語っていたマクラング。来年が早くも楽しみである。

プレイヤー ファーストラウンド決勝
マック・マクラング(セブンティシクサーズ) 99.8 (50+49.8)100 (50+50)
トレイ・マーフィー三世(ペリカンズ) 96 (46.6+49.4)98 (48.8+49.2)
ジェリコ・シムズ(ニックス) 95.4 (47.6+47.8)
ケニオン・マーティンJr.(ロケッツ) 93.2 (46+47.2)


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: スラムダンク NBAオールスター・ゲーム

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