NBAオールスターゲームは、184-175でチーム・ヤニスが勝利、MVPは55得点のジェイソン・テイタムに!
チーム・ヤニスが勝利!MVPはテイタム
現地2月19日(日本時間20日)、アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティーのビビント・アリーナで行われた「NBAオールスター・ゲーム」は、チーム・ヤニスが184-175で勝利。チーム・レブロンの6連勝を阻止した。そしてオールスターMVPは55得点、10リバウンド、6アシストのジェイソン・テイタム(セルティックス)が選ばれた。
【動画】勝利したチーム・ヤニス&新記録クォーター27得点のMVPテイタムをチェック
試合直前、ステージでのオールスター・ドラフトで両チームのメンバーが決定。チーム・レブロンはキャプテンのレブロン・ジェームズ(レイカーズ)、ジョエル・エンビード(シクサーズ)、ニコラ・ヨキッチ(ジャズ)、ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)、カイリー・アービング(マーベリックス)というメンバーがスターターに。対するチーム・ヤニスはキャプテンのヤニス・アデトクンポ(バックス)、テイタム、ラウリ・マルカネン(ジャズ)、ドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ)、ジャ・モラント(グリズリーズ)という先発メンバーで試合がスタート。
まず得点したのはアデトクンポ。エンドライン沿いからドライブしてダンクを決める。すると、ジェームズがすぐにターン・アラウンド・シュートを決め返す。その後、チーム・ヤニスはマルカネンのアリウープ、テイタム、モラントがダンクを披露。チーム・レブロンは、ジェームズ、エンビードがハデなアリウープを見せ、アービング、ドンチッチのマーベリックスペアはうまさの光るシュートを決める。
中盤、チーム・ヤニスのデイミアン・リラード(ブレイザーズ)はディープ3Pシュートを披露。すると、ジェームズ、テイタムも似たようにセンターラインを超えたところから3Pシュートを決めて盛り上げる。その後も両チームは得点を積み重ね、1Qは46-46と同点で終わった。
2Qは見せようとしすぎるあまりミスも多くなってスローな序盤に。その中で、モラントが見せる。股抜きダンクはリングに当てて失敗したものの、360度スピンダンクを成功。さらにパスカル・シアカム(ラプターズ)、ドマンタス・サボニス(キングス)が連続してダンクを決めてチーム・ヤニスが数点リードして進んでいく。
クォーター中盤、チーム・レブロンはビッグマンが活躍。ヨキッチがノールックパスでのアシスト、リバウンドから得点をあげると、エンビードもダンクを決めて点差を詰める。しかし、チーム・ヤニスは終了間際にリラードが連続3Pシュートを成功。2Qはチーム・ヤニスの53-46(合計99-92)で終えた。
ハーフタイムショーのあとには、ドウェイン・ウェイド(元ヒート)、カリーム・アブドゥル=ジャバー(元レイカーズ)、カール・マローン(元ジャズ)が出てきて、ジェームズの歴代得点1位を改めて祝うイベントも行われた。
3Q開始直後、チーム・ヤニスはテイタム&ミッチェルコンビが合わせて7本の3Pシュートを決めるなどで2桁リードを奪う。チーム・レブロンもエンビード、アービングの3Pシュートで差を詰める。残り5分を切ったところから、チーム・ヤニスのリラードは約10m、約14.6m(センターライン付近!)とディープ3Pシュートを連続成功。さすが3Pシュート・コンテスト王者というシュート力を見せる。
クォーター終盤、チーム・レブロンはジェイレン・ブラウン(セルティックス)、ジュリアス・ランドル(ニックス)、アンソニー・エドワーズ(ティンバーウルブズ)、ジャレン・ジャクソンJr.(グリズリーズ)が得点。そして終了間際、テイタムはブラウンと同チーム1オン1を披露。ステップバック3Pシュートを決めて盛り上げる。結局3Qもチーム・ヤニスの59-49で終了となった。ここまでの合計はチーム・ヤニスの158-141。4Qのターゲットスコアは182となる。
41点を取らないと勝利できないチーム・レブロンは、タイリース・ハリバートンが連続得点を奪う。しかし、チーム・ヤニスはMVP争いもあってか、ミッチェル、テイタム(このQ27得点でオールスター新記録)が次々と得点。あっという間に170点台に突入する。
チーム・レブロンは、ブラウン、ランドル、エンビードが得点するが、差を詰めるのがやっと。チーム・ヤニスはテイタムのシュートで181点と勝利まであと1点とすると、リラード、ミッチェルがセンターライン付近から決めようとシュートを放つが入らず。そうこうしている間に、チーム・レブロンはブラウンの3Pシュートで175点まで追い上げたが、最後はリラードが左ウイングから3Pシュートを成功させてチーム・ヤニスが184-175で勝利した。
<試合形式>チームのメンバーは、試合直前に両キャプテンがドラフトして決定。1Q〜3Qは、それぞれのチームのスコアは0からスタート。4Qはターゲット・スコアが設定されて戦う。ターゲットスコアは、3Qまでの合計得点(高い方のチームのもの)に24点を加えたものとなる
[ボックススコア]
チーム名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
チーム・ヤニス | 46 | 53 | 59 | 26 | 184 |
チーム・レブロン | 46 | 46 | 49 | 34 | 175 |
チーム・ヤニス
プレイヤー | チーム | MIN | FG | 3P | FT | OR | DR | REB | AST | STL | BLK | TO | PF | PTS | +/- |
ジェイソン・テイタム* | セルティックス | 35:15 | 22-31 | 10-18 | 1-2 | 1 | 9 | 10 | 6 | 1 | 1 | 5 | 0 | 55 | 6 |
ヤニス・アデトクンポ* | バックス | 20:00 | 1-1 | 0-0 | 0-0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 |
ラウリ・マルカネン* | ジャズ | 25:52 | 6-13 | 1-6 | 0-0 | 2 | 5 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 13 | 2 |
ドノバン・ミッチェル* | キャバリアーズ | 30:08 | 15-25 | 8-17 | 2-2 | 1 | 3 | 4 | 10 | 3 | 0 | 2 | 1 | 40 | 8 |
ジャ・モラント* | グリズリーズ | 19:59 | 3-4 | 0-0 | 0-0 | 1 | 2 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | 12 |
バム・アデバヨ | ヒート | 23:34 | 2-2 | 0-0 | 0-0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | -1 |
デイミアン・リラード | トレイルブレイザーズ | 23:24 | 9-21 | 8-20 | 0-0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 26 | 4 |
デマー・デローザン | ブルズ | 16:01 | 4-6 | 0-0 | 0-0 | 0 | 6 | 6 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 5 |
ドリュー・ホリデー | バックス | 9:01 | 1-3 | 1-3 | 0-0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 |
パスカル・シアカム | ラプターズ | 15:04 | 6-8 | 0-1 | 0-0 | 2 | 5 | 7 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 12 | 1 |
ドマンタス・サボニス | キングス | 11:47 | 3-4 | 0-0 | 0-0 | 0 | 4 | 4 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 | -2 |
シェイ・ギルジャス・アレクサンダー | サンダー | 10:05 | 4-5 | 1-1 | 0-0 | 2 | 0 | 2 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 2 |
トータル | 76-123 | 29-66 | 3-4 | 10 | 36 | 49 | 43 | 8 | 1 | 12 | 2 | 184 | - |
チーム・レブロン
プレイヤー | チーム | MIN | FG | 3P | FT | OR | DR | REB | AST | STL | BLK | TO | PF | PTS | +/- |
レブロン・ジェームズ* | レイカーズ | 14:25 | 6-11 | 1-5 | 0-0 | 0 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 13 | -5 |
ジョエル・エンビード* | セブンティシクサーズ | 27:30 | 14-19 | 4-8 | 0-0 | 1 | 5 | 6 | 4 | 1 | 1 | 1 | 2 | 32 | -8 |
ニコラ・ヨキッチ* | ジャズ | 20:26 | 2-4 | 0-1 | 0-0 | 3 | 2 | 5 | 6 | 2 | 0 | 2 | 0 | 4 | -16 |
ルカ・ドンチッチ* | マーベリックス | 18:57 | 2-5 | 0-3 | 0-0 | 0 | 2 | 2 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | -11 |
カイリー・アービング* | マーベリックス | 28:32 | 14-21 | 4-8 | 0-0 | 2 | 5 | 7 | 15 | 1 | 0 | 3 | 2 | 32 | -8 |
ポール・ジョージ | クリッパーズ | 17:53 | 4-13 | 0-9 | 0-0 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 | 8 | -14 |
ディアロン・フォックス | キングス | 9:16 | 0-1 | 0-0 | 0-0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
ジュリアス・ランドル | ニックス | 19:35 | 5-10 | 1-5 | 0-0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 11 | 9 |
アンソニー・エドワーズ | ティンバーウルブズ | 17:03 | 6-8 | 0-2 | 0-0 | 1 | 3 | 4 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 12 | -6 |
ジェイレン・ブラウン | セルティックス | 25:09 | 16-27 | 3-12 | 0-0 | 5 | 9 | 14 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 35 | 2 |
タイリース・ハリバートン | ペイサーズ | 13:52 | 7-9 | 4-6 | 0-0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 18 | 9 |
ジャレン・ジャクソンJr. | グリズリーズ | 7:52 | 3-4 | 0-1 | 0-0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 |
トータル | 79-132 | 17-60 | 0-0 | 13 | 32 | 52 | 49 | 7 | 2 | 10 | 5 | 175 | - |
*:スターター(先発)、MIN:出場時間、FG:フィールドゴール成功数-試投数、3P:3Pシュート成功数-試投数、FT:フリースロー成功数-試投数、OR:オフェンス・リバウンド数、DR:ディフェンス・リバウンド数、REB:合計リバウンド数、AST:アシスト数、STL:スティール数、BLK:ブロック数、TO:ターンオーバー数、PF:パーソナルファウル数、PTS:得点、+/-:コートにいた時の得点の+/-
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
タグ: NBAオールスター・ゲーム