月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.02.14

元NBAジェレミー・リンが台湾リーグデビュー、21得点、13アシストと大活躍「高雄のために、全力を尽くす」

今季途中まで中国リーグでプレイしていたリンが台湾リーグでデビュー

“リンサニティー”が台湾リーグを席巻するか!?


2月12日、元NBAプレイヤーのジェレミー・リン(34歳)が、台湾「Pリーグ+」の高雄17ライブ・スティーラーズ(高雄17直播鋼鉄人)でデビュー。21得点、13アシスト(リーグ記録)、6リバウンドと活躍し、会場を沸かせた。

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台湾系アメリカ人のリンは、2010-11シーズンにゴールデンステイト・ウォリアーズでNBAデビュー。翌シーズン、ニューヨーク・ニックスに入ると、ロサンゼルス・レイカーズ戦で38得点と活躍。“リンサニティー(名前+インサニティー[狂気]の造語)”と呼ばれ、人気プレイヤーとなった。2018-19シーズンではトロント・ラプターズでチャンピオンにもなっている。合計9シーズンNBAでプレイ。翌2019-20シーズンからは約2年中国・CBAに所属。今季も広州でスタートしたが、退団し、1月26日に台湾「Pリーグ+」の高雄と契約に至っている。

約5,000人が駆けつけて満員の中で行われたフォルモサ台新ドリーマーズとのデビュー戦。リンは41分のプレイタイムで、21得点、13アシスト(リーグ記録)、6リバウンドを記録。95-80で勝利。チームの5連敗を阻止した。

4Q最後にはアリーナに“MVP”コールもされたリンは試合後、「特にNBAでも、こんなMVPコールを聞いたことがないので、盛り上げてくれて、本当にうれしいよ(笑) まだ初戦だし、チームワークは10点満点で4、5点くらい。それでも素晴らしい初戦だったと思う。コミュニケーションをとって、ビデオで研究して高雄のために、全力を尽くす」とさらなる活躍を約束している。

現在リーグ6位(3勝17敗)という高雄。リンの加入で、浮上となるだろうか。ちなみに、同リーグの新北キングスリンには、弟ジョセフもプレイしている。

台湾では、もう一つのプロリーグ「T1リーグ」には、ドワイト・ハワード(元マジック/現・桃園レオパーズ)もプレイ中。台湾のNBAファンとしては、うれしい状況になっているようだ。






文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: NBA ニューヨーク・ニックス

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