月刊バスケットボール7月号

米高校バスケでまさかの4対2!! 前代未聞のロースコアは州のルール&対戦カードに要因があった

高校バスケで生まれた4対2という前代未聞のロースコア(写真はイメージ)

高校バスケで生まれた4対2という前代未聞のロースコア


現地2月8日(日本時間9日)、アメリカ・オクラホマ州で行われた高校バスケの試合で4対2という超ロースコアが生まれた。バスケットボールとは思えない低すぎる点数は、一体なぜ生まれたのだろうか?

【動画】ESPNが投稿したイーグルス対ウォリアーズの“全得点シーン”を見る

オクラホマ州の動画サービスサイト「WRIGHT.MEDIA」(https://wright.media/one/)にて無料で公開されているのだが、試合映像を見ていくとその理由が分かる。

対戦したウェザーフォード・イーグルスとアナダルコ・ウォリアーズはいずれもオクラホマ州の高校チーム。同州では1クォーター8分で試合を行っている。
試合開始直後、イーグルスはCJ.ルイスが右ウイングから3Pシュートを放つが、これはリングに弾かれてしまう。ウォリアーズはオフェンス・リバウンドを奪われるも、すぐにスティールに成功。ここから、どんなオフェンスを見せるのか? と思ったら、ゾーン・ディフェンスを敷くイーグルスに対してずっとボールを回し、一向にシュートを打つ気配はない。調べてみると、オクラホマ州の高校バスケにはショットクロック(24秒ルール)がない! のだという。

ショットクロックを必要とする声ももちろんある。しかし、オクラホマシティーの地元テレビ局、「KOCO-TV」が伝えたところによると、オクラホマ中等学校活動協会理事会で今年1月に2023-24シーズンでのショットクロック導入案が出されたものの、投票によって否決されてしまったのだという。

2Q残り6分42秒、イーグルスのルイスがフリースローを決めて2点。まずは同点にしたいウォリアーズ。しかし、シュートは打たずにボールを回し続けるだけ。3Qに入ってもウォリアーズは変わらずボールを回し続ける。そんな相手でもチャンスはやって来る。3Q残り7分半、ゴール下からのインバウンズプレイでルイスがバンクショットを決めた。4点差を付けられたウォリアーズは残り2分37秒、スティールから速攻を決めてチーム初得点を奪取。しかし、これがこの試合すべての得点だった。4Qに入ってもボールを回し続けるウォリアーズ、残り10秒を切ってからシュートチャンスを作ろうと攻める気配を見せたが、ここでターンオーバーを犯してしまう。4Q残り6秒、イーグルスはフリースローで追加点を奪うチャンスを得たが、これは決まらなかった。

ウォリアーズとしては、州トップチームのイーグルスに対して勝機を見出すべく、ロースコアゲームを仕掛けた。そして同州にはショットクロックがなかったというのが、「4対2」という世にも奇妙なスコアを生む要因になってしまったようだ。イーグルスのSNSによると、ルイスはこの試合で奪った4得点で通算1,000得点というマイルストーンを達成しているという。




ちなみに、NBA史上最低スコアは1950年11月22日のフォートウェイン(現デトロイト)・ピストンズ対ミネアポリス(現ロサンゼルス)・レイカーズで生まれた19-18。1954年にショットクロックが導入される前のことである。


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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