月刊バスケットボール8月号

Wリーグ

2023.02.12

アンダーカテゴリー日本代表とWリーグ選抜の4世代対抗戦は、Wリーグ勢が貫録の勝利

 2月11日、12日の2日間にわたり行われるWリーグSUPERGAMES。初日は女子U22日本代表対WリーグU25、女子U19日本代表対WリーグO26が国立代々木第二体育館(東京都渋谷区)にて対戦した。

 WリーグSUPERGAMESは、「女子U19日本代表」「女子U22日本代表」「25歳以下選抜(U25)」「Wリーグ26歳以上選抜(O26)」の4世代対抗戦で、女子代表の強化の一環として行われる初の試み。今夏の715日から「FIBA U19女子ワールドカップ」がスペイン・マドリッドにて、728日からはU22女子日本代表が出場する「FISU ユニバーシティーゲームズ」が中国・成都にて開催予定であり、それぞれの大会に出場予定の日本代表候補選手たちがSUPERGAMESでWリーグの精鋭と競い合った。

 女子U22日本代表対WリーグU25の第1試合。WリーグU25のスターターは馬瓜ステファニー(トヨタ自動車)、山本麻衣(トヨタ自動車)、吉田舞衣(シャンソン化粧品)、赤穂ひまわり(デンソー)、東藤なな子(トヨタ紡織)と、すでにA代表で活躍する若手選手たちという顔ぶれ。「さすがにレベルが高かったですね」と試合後にU22を率いる柏倉秀徳HCが語ったように、試合の出だしで10-2と流れを作る。その後、エキシビションということで、21人の選抜メンバーで臨んだWリーグU25は、ユニットごとに選手を交代。ターンオーバーなども出て、U22日本代表が追い上げを見せるも、勝負どころを譲らなかったWリーグU2571-63で勝利した。



チーム最多の18得点を記録した岡本美優(U22)

チーム最多の18得点を記録した岡本美優(U22)

「上のカテゴリーと試合できる貴重な経験になりました」と柏倉HC。試合中には「リバウンドやディフェンスのピックアップなど、自分たちで修正できることをしっかりと修正しよう」と声をかけたと言う。U22でスターターの司令塔を務めた江村優有(早稲田大)は「ディフェンス面では通用したと思いますが、得点することが自分の役割だったので、もっと点を取れなかった(9得点)のが反省点です。自分がもっと決められれば、そこから他の選手を生かすプレーにもつながったと思います」と振り返る。チーム最多の18得点を挙げたのは「A代表でプレーするのが目標」と語るスコアラーの岡本美優(東京医療保健大)。「すでにA代表でプレーしている選手たちと試合できるのは、とても刺激になりました。楽しんで、緊張せずに自分のできることは精一杯やろうと思って臨みました。3Pシュートが通用したのが収穫です。後半、ディフェンスに付かれる中でも決められました」と自信を付けた様子だった。


インサイドを圧倒した渡嘉敷来夢(W-O26)

インサイドを圧倒した渡嘉敷来夢(W-O26)

  続く第2試合、女子U19日本代表対WリーグO26の対戦も出だしでWリーグO26が圧倒する。「年齢差もありますし、これまでテレビなどで見てきた憧れの選手たちが相手ですから、緊張するなといっても無理ですよね」と藪内夏美HC。「少しでも、1ミリでもいいから、成長できる試合にしよう」と選手たちをコートに送り出した。実際、スターティングラインナップの町田瑠唯(富士通)、渡嘉敷来夢(ENEOS)、高田真希(デンソー)、本川紗奈生(デンソー)、渡邉亜弥(三菱電機)といった日本代表やWNBAなどでも活躍してきたスーパースターたちを前にし「分かってはいても圧倒されました」と横山智那美。
 桜花学園高3年生の横山は、アーリーエントリーとしてトヨタ自動車に入団。1月下旬からすでにWリーグでプレーしているが、この試合では「渡嘉敷選手や町田選手とマッチアップする機会があれば」と期待していた。
「スタートで町田選手とマッチアップができたのですが、やはりレベルも違い、先輩たちを見てしまう部分があり、あっという間に点差を付けられてしまいました。ですが、そこから少しずつ自分たちの流れに持ってくることができたのは良かったと思います」と試合を振り返った。横山の言うように、落ち着きを取り戻したU19日本代表は、思い切りのいいプレーが出始め、徐々に点差を詰めていく。後半に入ると38-39と一度はWリーグO26を逆転する場面もあった。しかし、最後はしっかりとゲームをコントロールしたO2664-53と振り切られた。


大先輩たちに果敢に挑んだ横山智那美(U19)

大先輩たちに果敢に挑んだ横山智那美(U19)

「トヨタ自動車では自分に与えられた役割だけをやればいいのですが、このチームではリーダーとして、プレーで引っ張っていかなければなりません。司令塔としてはもっと指示を出したりしなければならなかったのですが…」と反省点を挙げつつ、「ボールプッシュ(アップテンポにボールを運んでいき、オフェンスの流れを作ること)はできたので、それは続けていきたい」と試合を振り返った。横山は5得点、4リバウンド、4アシスト、3スティールと攻防にオールラウンドな働きを見せた。

 薮内HCは「試合後のミーティングで、成長できたかを尋ねたら、みんな胸を張ってできたと言っていました」と若い選手たちにとって、大きな経験となったことを実感。そして、胸を貸してくれたWリーグの選手たちへ感謝の言葉を残した。

 大会2日目の212日は女子U22日本代表対女子U19日本代表による3位決定戦、WリーグO26U25の決勝戦の2試合が行われる。



写真/Wリーグ 文/飯田康二

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