月刊バスケットボール7月号

NBA

2023.02.06

カイリー・アービングにマーベリックス移籍の一報 - ネッツはビッグスリー消滅

アービング移籍でビッグ3消滅


NBAインサイダーのシャムズ・シャラニアが日本時間26日(北米時間5日)にソーシャルメディアで発信した情報によると、ブルックリン・ネッツで渡邊雄太のチームメイトだったカイリー・アービングがダラス・マーベリックスにトレードされた。


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シャラニアの情報によれば、ネッツはアービングとともにマキーフ・モリスをマーベリックスに送り、逆にマーベリックスはスペンサー・ディンウィディーとドリアン・フィニー-スミスおよび複数のドラフト指名権(2029年の1巡目、2027年と2029年の2巡目)を獲得するとされている。

シャラニアのほかにも、有力なNBAインサイダーとして知られるエイドリアン・ウォジュナロウスキーやクリス・ヘインズもこのトレードに関する情報を発信している。ウォジュナロウスキーによれば、マーベリックスのほかにもアービング獲得に興味を示していたロサンゼルス・レイカーズとの交渉があったが、ネッツはマーベリックスのオファーに興味を示し発表当日に交渉が急進したとされている。ヘインズは、アービングがマーベリックス加入について「心から喜んでいます(ecstatic)」と話し、ルカ・ドンチッチとバックコートでコンビを組むことを楽しみにしていることを発信した。

アービングは契約更改交渉のもつれから、日本時間4日(北米時間3日)にトレード希望をチームに申し出、翌日バークレイズ・センターで行われたワシントン・ウィザーズとのホームゲームは故障を理由に欠場していた。ケビン・デュラントと渡邊を含めたネッツのメンバーはアービングの移籍希望に驚かされたとも報じられていたが、その後わずか二日での移籍決定となった。

トレードの一部として報じられたディンウィディーは、自身のソーシャルメディアアカウントでシャラニアの投稿をシェアし、「シャラニアさんが行けというなら荷物をまとめなきゃね(When @ShamsCharania says it’s time to go you pack your bags.)」とコメントを発信している。

アービングは今シーズン12年目を迎えているポイントガード。188cmの身長は特段に大きい方ではないが、11だけでなく1213でも相手ディフェンダーを翻弄できる驚くべきボールハンドリング能力、ゴール周辺のフィニッシュ・バリエーションの多さ、ロングレンジからのシュート力、クラッチタイムに見せる勝負強さなど比類ないオフェンス力を誇るプレーヤーだ。その華麗なムーブの数々は「セクシー(sexy)」という言葉で表現されることがあるほど、見る者の目を奪う魅力を持っている。

一方でコート外では言動を問題視されることが多く、今シーズン序盤には意図したことではなかったものの結果的に反ユダヤ主義の主張を含む著作品を世に広めるようなソーシャルメディア発信を行ったことで5試合の出場停止を含む重い処分をリーグから科されていた。その一件を含めアービング周辺にオフコートのドラマが多いことから、シーズン中にもかかわらずバスケットボールに集中しきれていないと批判的な見方をする評論家やファンも少なくない。今回のトレード希望も、チームがデュラントを故障で欠きながら懸命に戦っている中で、トレード期限を前に自身の個人的な契約交渉を有利に進めることを優先したとの見方もある。

いずれにしても、ネッツにおけるデュラント、アービング、そしてベン・シモンズのビッグスリーが消滅した。この事実によりもたらされるチーム内外へのインパクトは小さくはないだろう。



文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: カイリー・アービング 渡邊雄太ブルックリン・ネッツケビン・デュラントダラス・マーベリックスベン・シモンズ

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