月刊バスケットボール1月号

技術&戦術

2023.02.03

河村勇輝大解剖(1)<すごさを検証!視野の広さ編>[リバイバル記事]

視野が広すぎていろいろ見えてしまう!?

福岡第一高時代、ウインターカップ連覇に導くなど“高校No.1ガード”として大活躍していた河村勇輝(現Bリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」)。多くの人々を魅了する華麗なプレイの秘密を3つの視点から検証した。今回は「視野の広さ」編である。
※『月刊バスケットボール』2019年8月号に掲載したものを再編集した記事になります

【写真・動画】高校時代に行った視野実験&ウインターカップ2019でのハイライトシーンをチェック


「車など動くものが視界の端に入ってきて、酔いやすいんです(笑)」


河村の持ち味の一つが“広い視野”。素早くコート全体を把握し、鮮やかにアシストをさばけるのもその目の働きが大きい。例えば、速攻の場面で後ろにディフェンスが来ているのかを確認する時、顔を横に向ければ視界の端で後方のディフェンスの位置が大体分かるという。

また、そんな視野の広さは日常生活にも表れ、例えばパスで座っていて、何気なくスマホを眺めていても窓の外の景色が見えてしまうというから驚きだ。「車など動くものが視界の端に入ってきて、酔いやすいんです(笑)」と明かす。

ちなみに視力も「1.5〜2.0くらいはある」そうで、遠くの人の顔もよく見える。こうした“見る力”が、河村の華麗なプレイを支えている。

時には“背中に目が付いているのか?”と思わずうなってしまうほど、背面などへのアシストも絶妙の河村。それは「いつも周りを見て、人の位置を把握するようにしています。例えば、右側に目を向けたとき、見えてない左側も大体こういう位置にいるだろうというイメージがある」とのこと。

だからこそ、「たとえ姿が見えなくても、飛び込んでくれると信じて空間にパスを出します」と、視界の外の動きを予測してパスが出せるのだろう。それは「“感覚”というか、あまり頭で考えてやっているわけではなくて…小さいころからガードをやっているうちに身に付いたのかなと思います」と分析していた。


タグ: 河村勇輝

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