月刊バスケットボール10月号

WNBA

2023.02.02

ワシントン・ミスティックス、町田瑠唯の保持権を手放す

ミスティックスが町田瑠唯の保持権を手放す


ワシントン・ミスティックスは日本時間22日のリリースで、町田瑠唯に関する保持権を手放すことを発表した。クラブと町田双方合意の上での決断とされている。

【動画】町田瑠唯WNBAデビュー戦ハイライトをチェック

リリースでジェネラルマネジャーのマイク・ティボーは「昨シーズンはルイを組織に迎えて非常に楽しいシーズンを過ごしました(We really enjoyed having Rui as part of our organization last season.)」と町田獲得についての前向きなコメントを記す一方、現在フリーエージェント市場が活発化しているWNBAの動向の中で、「ロスターにあらたな変更があり、来シーズンはこれまでと同じ機会を用意できなくなっています(However, with the new changes in our roster, there isn’t the same opportunity here for her this coming season.)」と事情を明かしている。

「これで彼女には別の場所で活躍できる可能性が生まれます。彼女の望む道がかなうよう願っています(This will give her the chance to see if there is a better fit for her elsewhere. We wish her the best of luck.)」

町田は昨シーズン、史上4人目の日本人WNBAプレーヤーとしてミスティックスに加わり、プレシーズン1試合、レギュラーシーズン36試合(うち2試合でスターター)とプレーオフ2試合に出場した。レギュラーシーズンでは平均12.9分間の出場で1.8得点、2.6アシスト、1.1リバウンドのアベレージを残している。得点力向上を求められ、常にその課題に向き合うようなシーズンだったが、アシストはリーグの1位のナターシャ・クラウドに次ぐチーム2位の数字。粘り強いディフェンスでもチームに貢献し、プレーオフ進出の原動力になった。


2022年4月のミスティックス入団会見より

現在町田は富士通レッドウェーブでWリーグの2022-23シーズンを舞台に平均9.8得点、5.1リバウンド、7.2アシスト(リーグ2位)、2.1スティール(同3位)の数字を残す活躍を見せており、富士通はチームとしても126敗(勝ち点30)でリーグ3位と上位を争っている。

ワシントン・ミスティックスとワシントン・ウィザーズを所有するモニュメンタルスポーツ&エンタテインメントは、日本時間124日(北米時間23日)にウィザーズで活躍していた八村 塁のロサンゼルス・レイカーズへのトレードを行ったばかり。町田の保持権放棄により、日本人スター二人を立て続けに手放すこととなった。



文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: 富士通レッドウェーブ 町田瑠唯ワシントン・ミスティックス

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