月刊バスケットボール8月号

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2023.02.02

安間志織とベネツィア、大逆転でユーロカップ8強入り - クォーターファイナルはシャキーラ・オースティン、アリシャ・クラークら所属の強豪が相手

©FIBA.EuroCup2022-23

女子バスケットボールのFIBAユーロカップ2022-23シーズンで、日本時間22日(ヨーロッパでは1日)にプレーオフの8強入りを決めるラウンドオブ162レグ(ホーム&アウェイ2試合シリーズの第2戦)8試合が行われ、安間志織が所属するイタリアのベネツィア(Umana Reyer Venezia)がイスラエルのホロン(Elitzur Holon)を77-60で破った。この勝利でシリーズ対戦成績を11敗としたベネツィアは、総得失点でも145-143ときわどくホロンを2点上回り、クォーターファイナル進出を決めることができた。


クォーターファイナルに勝ち上がるには16点差以上の勝利が必要だった非常に難しい試合で、安間はスターターとして3033秒プレー。5得点、5リバウンド、6アシスト、3スティールと攻守に活躍し、貴重な勝利に貢献した。

ベネツィアはクォーターファイナルで、ホロンと同じイスラエルのクラブ、ラムラ(Elitzur Landco Ramla)と対戦することが決まっている。ラムラには、WNBA2022シーズンで町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)とともにワシントン・ミスティックスの一員としてプレーしていた、スモールフォワードのアリシャ・クラーク(Alysha Clark)とセンターのシャキーラ・オースティン(Shakira Austin)が所属するチームだ。また、昨夏ラトビア代表として三井不動産カップ2022(宮城大会)で来日したプレーメイカーのエリーナ・バブキーナ(Elina Babkina)もロスターに名を連ねている。


アリシャ・クラーク(左)とシャキーラ・オースティン(右)。日本でもおなじみの顔だ(写真/©FIBA.EuroCup2022-23)

身長196cmで俊敏な運動能力も備えたオースティンは、今大会全体4位の平均20.0得点を挙げている。このオースティンに加えてクラーク(16.5得点)、バブキーナ(12.2得点)ら得点力を備えたプレーヤーがそろうラムラは、チームとしての平均得点が今大会トップの83.4と非常に力強い

一方ベネツィアも、この日24得点、7リバウンド、4アシストでチームをけん引したジェシカ・シェパード(Jessica Shepard)の平均17.3得点、アワク・クィエールの14.5得点、安間の11.1得点を中心に同ランキング4位の平均80.6得点を記録しており、破壊力では決して負けていない。クォーターファイナルの両者の対戦は激戦必至だ。

クォーターファイナルもホーム&アウェイの2試合シリーズ。初戦はベネツィアのホーム、タリエルチョで223日(イタリア時間)に行われる予定となっている。


ユーロカップ8強入りを決め歓喜のベネツィア(手前の背中は安間 写真/©FIBA.EuroCup2022-23)


文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: 安間志織 ウマナ・レイェ・ベネツィアユーロカップUmana Reyer Venezia

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