月刊バスケットボール1月号

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2023.01.25

安間志織とベネツィア、国内リーグ3敗目の4日後、ユーロカッププレーオフ再開へ

日本時間27日午前1時に、安間志織が所属するベネツィア(Umana Reyer Venezia)がFIBAユーロカップ2023プレーオフの16強の戦い「ラウンドオブ16」の初戦に臨む。対戦相手はイスラエルのホロン(Elitzur Holon)で、アウェイでのゲームだ。


ホロンは現在FIBAが発表している今大会のパワーランキングで、現在勝ち残っている16チーム中15位というチームだ。ここまでの経過を見ると、クォリフィアー(予選)を勝ち上がってレギュラーシーズン出場権を獲得し、グループE42敗の成績を上げて2位になっている。プレーオフのラウンド1ではギリシャのパナシナイコス(Panathinaikos A.C.)に連勝して16強入りを果たした。

ベネツィアは同パワーランキングで3位に位置しており、ホロンに対してかなり格上と見られている。ただ、このシリーズは決して軽く見ることはできない。

ベネツィアはレギュラーシーズンを6戦全勝のグループH首位で勝ち抜けた後、プレーオフ進出32チーム中のパワーランキング1位の立場でプレーオフのラウンド1に臨んだ。ラウンド1の対戦相手は同パワーランキングで最下位の32位だった同じイタリアのサッサリ(Banco di Sardegna Dinamo Sassari)。多くがベネツィアを優位と捉え、ホーム&アウェイの対戦を2連勝で終えると見ていた。ところがサッサリのホームで行われた初戦に89-82で勝利したのはサッサリの方。ベネツィアは一時24点のリードを奪われる非常に厳しい戦いだった。

ベネツィアは8点差以上の勝利が条件となった第2戦を83-61で取り返し、得失点差で16強入りを決めたものの、強豪らしからぬ戦いぶりだった。その上、日本時間122日(イタリア時間21日)のイタリア国内リーグセリエA117週の一戦で、またしてもサッサリに74-79で再び黒星を喫しているのだ。安間はこの試合で7得点、7リバウンド、5アシスト、1スティールを記録したが、バックコートでコンビを組むマリエッラ・サントゥッチを含め主力に故障者が出ている影響もあり、チームとして良いリズムに乗ることができなかった。

現在セリエA13位(143敗、勝ち点28)に位置しているベネツィアにとって、今シーズン順位が自分たちよりも下のチームに国内リーグで敗れたのはこれが初めて。この1敗で4位のサッサリ(124敗、勝ち点24)に勝ち点4差に詰め寄られた状態だ。

アンドレア・マッツォーンHCは、「こんなディフェンスでは勝つことなどできません」とチームの出来を厳しい評価。これと同じことがホロンとのシリーズで起これば、ラウンド1の二の舞になりかねないだけに、そんな言葉が出る気持ちもわかる。逆にその経験を生かして初戦からしっかり勝ち切ることができるか。シリーズを勝ち抜けられれば、いよいよユーロカップ8強入りだ。

文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: 安間志織 ウマナ・レイェ・ベネツィアユーロカップUmana Reyer Venezia

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