月刊バスケットボール7月号

車いすバスケ天皇杯は世界レベルの戦いに。NO EXCUSEとパラ神奈川が決勝へ

 車いすバスケットボールの日本一を争うトーナメント、天皇杯第48回日本車いすバスケットボール選手権大会が3年半ぶりに開催となり、120日、準々決勝4試合、続けて準決勝2試合が東京体育館(東京都渋谷区)で行われた。

 準決勝に勝ち進んだのは千葉ホークス、NO EXCUSE、埼玉ライオンズ、パラ神奈川スポーツクラブの関東勢4チーム。11連覇を続けていた宮城MAXは世代交代もあり、千葉ホークスに敗れた。

 準決勝第1試合は千葉ホークス対NO EXCUSEの対戦。序盤は中、外とバランスのいい攻めを見せた千葉ホークスが優勢にゲームを進める。我慢の展開が続いたNO EXCUSEは後半に入り、一時2桁点差を付けられたものの、「ディフェンスからオフェンスへの流れができた」(及川晋平HC)と、一気に流れを引き寄せ、千葉に追い付く。そこからは一進一退の接戦となるが、終盤、NO EXCUSEは森谷幸生(4.0)がゴール下で力強く決め、最後はこの試合28得点と大活躍を見せた東京2020パラリンピック銀メダリストの香西宏昭 (3.5)のミドルシュートで勝利を決定づけ、47-42と決勝へコマを進めた。



28得点を挙げた香西宏昭(NO EXCUSE)、マークに付く川原凜(千葉ホークス)

28得点を挙げた香西宏昭(NO EXCUSE)、マークに付く川原凜(千葉ホークス)



 準決勝第2試合は埼玉ライオンズ対パラ神奈川スポーツクラブの顔合わせ。インサイドに強みを持つ埼玉に対し、パラ神奈川は東京パラ銀メダリスト、U23世界選手権で優勝を果たした鳥海連志(2.5)、東京パラ銀メダリストの古澤拓也(3.0)、日本代表強化指定選手の丸山弘毅(2.5)といった若手スターたちがスピードあるプレーを展開する。

 序盤は互角の展開も、「シュートは水物なので、ディフェンスから得点できる形を増やしていきたい」(堀井幹也HC)との狙いどおり、パラ神奈川のプレスディフェンスが機能し始めると鳥海のゲームコントロールから、古澤、丸山のアウトサイドシュートが決まり、徐々に点差が開き始める。埼玉も東京パラ銀メダリスト、U23世界選手権金メダリストの赤石竜我 (2.5)の3Pシュートなどで何度か流れをつかみかにかかるが、その度に、パラ神奈川が気迫のプレーでその流れを断ち切り、61-49と勝利を収めた。


古澤拓也(パラ神奈川)は最多21得点で勝利に貢献

古澤拓也(パラ神奈川)は最多21得点で勝利に貢献


 チーム最多の21得点をあげた古澤は「一試合、一試合、ワンプレーワンプレーに集中してやってきました。走るバスケ、粘り強いバスケで明日の決勝も戦いたい」と試合後にコメント。キャプテンの鳥海も「この日のために時間をかけてやってきたので、チーム全員で、全力で戦いたい」と意気込みを語った。

 天皇杯決勝は121()1530分より開始。パラ神奈川は1997年以来の優勝を、NO EXCUSEは決勝進出6回目の挑戦で初優勝を目指す。なお、決勝戦はBS日テレで生中継される。

 
1月20日 試合結果

[準々決勝]

千葉ホークス 57 – 36 宮城MAX

NO EXCUSE 60 – 39 LAKE SHIGA BBC

埼玉ライオンズ 62 – 54 伊丹スーパーフェニックス

パラ神奈川スポーツクラブ 74 – 47 ワールドBBC

 

[準決勝]

NO EXCUSE 47 – 42 千葉ホークス

パラ神奈川スポーツクラブ 61 – 49 埼玉ライオンズ



文・飯田康二/写真・石塚康隆

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