月刊バスケットボール10月号

NBA

2023.01.18

渡邊雄太の依然として3Pシュート成功率5割をキープ、後半戦にも注目!

77本放った3Pシュートはすべてがパスを受けてのもの

NBAのレギュラーシーズンも半分を消化。すでに後半戦の戦いに突入している。前半のトピックスは様々あるが、日本人にとって特にうれしいのは渡邊雄太(ブルックリン・ネッツ)の活躍だろう。現地1月17日(日本時間18日)終了時点で30試合に出場。平均18.3分出場で6.9得点、3Pシュート成功率は50.6%(77本中39本成功)とリーグトップクラスの数字をキープしている。

【表/動画】渡邊雄太3Pシュートスタッツ&11/18ブレイザーズ戦ハイライトをチェック

渡邊がネッツと保証なしの契約を交わすという情報が入ったのは昨年8月末。その後、見事ロスターを勝ち取ってシーズンを迎えるとベンチから出場し、3Pシュート、ディフェンスとチームに不可欠なピースとして活躍。一時はイースト14位と落ち込んでいたチーム成績も、昨年12月上旬からの12連勝などで一気に上昇。本日終了時点で27勝16敗、イースト4位というポジションにいる。

今季の渡邊を見ていると、コーナーにポジションし、パスをもらって3Pシュートというシーンをよく見る。NBAが開示しているトラッキングデータ*によるとキャッチ&シュートでの3Pシュート成功率は50.6%となっている。ちなみにドリブルをしての3Pシュートは1本もなし。77本の試投すべてがパスをもらってのシュートである。またディフェンスが1.8m以上離れているオープンの状況での試投数が最も多く47本となっていて、この状況では59.6%(47本中28本成功)と非常に高い数字をマークしている。

興味深いのはショットクロック別の成功率で残り4秒以内では10本中6本成功で60%と、プレッシャーがかかるギリギリでの3Pシュートが決まっていることがわかる。

例年以上にトピックが多いシーズンとなっているNBA、後半戦で渡邊はどんな活躍を見せてくれるだろうか? NBAオールスターウィークエンドでの3Pシュート・コンテスト出場もあるのか、楽しみである。

*=データは29試合出場時点のもの

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)


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