月刊バスケットボール5月号

NBA

2023.01.13

渡邊雄太(ネッツ)、3Pショット1本成功もリーグ首位セルティックスに敗れる

ケビン・デュラントが負傷欠場となって以降ブルックリン・ネッツの初戦となるボストン・セルティックスとのホームゲームが、日本時間113日(北米時間12日)にバークレイズ・センターで行われた。大黒柱を欠くラインナップのネッツは、一方でジェイレン・ブラウンを欠くセルティックスと第4Q半ばまで接戦を演じたが、リーグ最高成績の相手に及ばず黒星を喫した。渡邊は218秒の出場で、3Pショット1本成功を含むフィールドゴール5本中2本成功による5得点と1アシストを記録している。


ネッツはこの敗北で通算成績を2714敗(勝率.659)。イースタンカンファレンス2位の座は維持しているが、セルティックス(31勝12敗、勝率.721)とのゲーム差は3に広がった。

デュラントに関しては右ヒザの内側側副靱帯損傷(Isolated MCL Sprain)との診断で、ネッツは現地9日付で2週間後に再検査することが明らかにした。全体での欠場期間の見込みは、最短ならば再検査時点での2週間、大方の見込みとして4週間から6週間程度と報じられている。

この日デュラントに代わってスターターを務めたのはジョー・ハリス。一部にはディフェンス力を買って渡邊のスターター起用もあるのではとの見方もあったが、渡邊はこれまでと同じくベンチからの登場だった。また、終盤の攻防ではベンチに下がり戦況を見守る形で試合を終えている。

デュラントの欠場期間に渡邊を含むネッツのローテーションがどのように変化するか。ここまで好調を維持してきたジャック・ボーンHCの判断も興味深い。

渡邊雄太はこの試合を終えて平均7.3得点、フィールドゴール成功率55.2%3P成功率51.9%77本中40本成功)、フリースロー成功率71.4%、2.7リバウンド、アシスト、0.5スティール、0.4ブロックのアベレージ。この試合でも1本を成功させたことによりネッツが消化した41試合で成功数を40本として、公式ランキング入りの規定成功数まであと1本の状況を維持している。

この前日、メンフィス・グリズリーズに2ウェイ契約で所属していた当時に同じグリズリーズに所属していたチャンドラー・パーソンズの「3Pコンテストに渡邊を招待すべきではない」という意見が報じられたが、成績・注目度ともその舞台にふさわしいシューターの価値をアピールできているといえるだろう。

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