月刊バスケットボール8月号

Bリーグ

2023.01.10

B1昇格めざし14連勝中のアルティーリ千葉に地元千葉市から強力支援 - ホームタウン推進連携協定締結

左から千葉市の神谷俊一市長、大塚裕土、新居佳英代表

11月末から負け知らずの14連勝と快進撃を続けているアルティーリ千葉が、その勢いにさらに弾みをつけるような支援を地元千葉市から得られることとなった。クラブの運営会社である株式会社アルティーリ(本社:千葉県千葉市、代表:新居佳英)が、千葉市との間でホームタウン推進に関する連携協定を締結したのだ。



アルティーリ千葉は1月7日のアースフレンズ東京Z戦勝利で連勝を14に伸ばしている(写真はブランドン・アシュリーの豪快なスラムダンク ©/B.LEAGUE)

15日には新居代表とキャプテンの大塚裕土が千葉市役所に出向き、連携協定締結式も行われた。新居代表から新B1参入に向けた取り組みや意欲の説明を受け、大塚から日頃の支援への感謝や千葉市をベースとしての飛躍への思いを伝えられた神谷俊一市長は、「本協定を締結し、B1昇格および新B1参入に向けて市としてのバックアップ体制を確固たるものにしていきたい」と返答した。

今回の連携協定に関しては、今のところ詳細な内容は明かされていないが、現在主に千葉ポートアリーナをホームとして開催されているアルティーリ千葉のホームゲームの運営に関して、方向性といくつかの注目すべきポイントが発表されている。昨シーズンB3に新規参入し、初年度でB2昇格を果たしてリーグ首位の成績(19日時点で255敗、勝率.833)とオンコートで申し分ない実績を残しているクラブのホームゲームを、さらに活発で発展的なコンテンツとして成長させていくために、千葉市としても全力支援に乗り出す形だ。

​■連携協定のポイント(ホームゲーム開催における会場の確保及び広報活動に関すること)

・スポーツ振興を目的とした活動に関すること

・ユースチームの練習場所確保に関すること

・経済活性化や観光プロモーション活動に関すること

・地域貢献を目的とした活動に関すること

・持続可能な社会づくりに関すること

・B.LEAGUE「新B1」への参入に向けた集客基準及びアリーナ基準の充足に関すること

・その他、目的を達成するために必要な事項に関すること


連携協定に署名する新居代表


この中で特に高い関心を引く事項の一つは「集客基準及びアリーナ基準の充足に関すること」だろう。

今シーズンのアルティーリ千葉は、17日のアースフレンズ東京Zとの試合までを含めてホームゲームを15試合行っている(成績も132敗と安定した強さを発揮している)。会場は千葉ポートアリーナを含め5つ(同アリーナのほかはゴールドジム幕張ベイパークアリーナ、大網白里アリーナ、バルドラール浦安アリーナ、印西市松山下公園総合体育館)で、1,514.0人の平均入場者数を記録している。しかし千葉ポートアリーナでの8試合だけに絞ると、その数字は2,164.3人に跳ね上がる。これは2021-22シーズンのB1におけるトップ5に肩を並べる数字であり、千葉市におけるアルティーリ千葉の将来的な集客ポテンシャルを示すデータと言えそうだ。

新居代表が、新B1への想いと考えをまとめた挨拶として会見同日に発信したリリースでは、平均入場者数についていくつかの方向性が示されていた。その一つは千葉市におけるさらなる認知度向上に向け、地元の小中学生を中心とした子どもたちの観戦招待やバスケットボールクリニックの開催などに注力していくことだ。合わせて、地元で行われるイベントへの参加や、地域の大学や専門学校との連携強化にも努めていく。また、千葉市を超えた千葉県全体及びその周辺エリアの人々を自らのコンテンツで千葉市に呼び寄せようという意欲も語られている。

新アリーナ建設についても、詳細の公表は「しかるべきタイミングで」となっているものの、すでに触れられていた。今後の千葉市を含む関係各所との協議・連携を通じてアリーナ建設候補地を決定し、「地域の『核』となり、最高の観戦体験を提供できるアジアを代表するバスケットボールの聖地となるような、皆様が熱狂する新アリーナ建設のプロジェクトを本格的に始動いたします」とつづられている。

いつ、どのようなプランが飛び出すのだろうか。すでに稼働して素晴らしい実績を残し続けている琉球ゴールデンキングスの沖縄アリーナはもちろん、今年4月から群馬クレインサンダーズのホームとなるOPEN HOUSE ARENA OTA(オープンハウス・アリーナ・オオタ)、千葉ジェッツが2024年春からホームとして使う予定のLala arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)など、すでに夢いっぱいのアリーナ構想が存在している中での「アジアを代表するバスケットボールの聖地」とは。B1昇格に向けた今シーズンの戦いとともに、その成り行きも要注目だ。



文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: アルティーリ千葉 千葉市千葉ポートアリーナB2リーグ

PICK UP

RELATED