月刊バスケットボール6月号

中学(U15)

2023.01.07

【Jr.ウインターカップ2022-23】大阪薫英女学院中が初の決勝進出、女王・四日市メリノール学院中の連覇が途絶える

4Q、流れをものにした大阪薫英女学院中が初の決勝進出


1月7日、「Jr.ウインターカップ2022-23」(2022年度 第3回全国U15バスケットボール選手権大会)女子準決勝、大会、全中と連覇中の四日市メリノール学院中(三重)と大阪薫英女学院中(大阪)が対戦。接戦となったが、4Q流れをものにした大阪薫英女学院中が54-47で勝利。初の決勝進出を決めた。

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【表】「Jr.ウインターカップ2022-23」女子トーナメント表を紹介

「Jr.ウインターカップ2022-23」大会4日目1/7コート別試合予定(リアルタイム速報あり)

両者は昨年準々決勝で対戦。四日市メリノール学院中が71-53で勝利している。まず先取点を奪ったのはリベンジを狙う大阪薫英女学院中。リバウンドから#5小松美羽が決めると、四日市メリノール学院中は#16伊藤千寛のフリースローで初得点。その後、大阪薫英女学院中は#14森山優花のフリースロー、#5小松のドライブからのシュート、#8西村亜優の3Pシュートでリードするが、四日市メリノール学院中は#15西山日葵の3Pシュート、#8濱田ななの、#16伊藤の得点で残り約4分で大阪薫英女学院中の9-8となる。その後、大阪薫英女学院中は#8西村、四日市メリノール学院中は#18鈴木瑚香南、#16伊藤が得点。四日市メリノール学院中の12-11で1Qを終えた。

2Q、序盤はスコアが動かなかったが、残り6分35秒、四日市メリノール学院中は#16伊藤のアシストから#15西山が得点。3点差とする。大阪薫英女学院中は残り4分2秒、#4舛本碧珠の3Pシュートで2Q初得点を奪うと直後に四日市メリノール学院中は#8濱田がすぐに決め返す。大阪薫英女学院中は終盤、早い展開から#16山本一葉がレイアップで得点すると、2Q2本目となる#4舛本の3Pシュートが飛び出して19-16としてハーフタイムを迎えた。サイズでは劣る大阪薫英女学院中だが、リバウンドでは23-17と優っている。

3Q、大阪薫英女学院中は#14森山、#9岡田沙也が得点。一方、四日市メリノール学院中は#4太田妃優、#7北野空と決めて残り4分で大阪薫英女学院中の23-20となる。
終盤、大阪薫英女学院中にミスが出ると、四日市メリノール学院中はスティールから#15西山が速攻で得点。さらに#15西山が3Pシュートを決めて25-24と追い抜く。大阪薫英女学院中は#5小松が得点するが、四日市メリノール学院中#5前川桃花の得点、#15西山の3Pシュートで残り1分半を切ったところで30-26とする。それでも終了間際、大阪薫英女学院中は#16山本、#5小松が得点。四日市メリノール学院中の32-30で3Qを終えた。

勝負の4Q、四日市メリノール学院中はまず#7北野がフリースロー2本を決めると、大阪薫英女学院中は#9岡田が3ポイントプレイ。残り7分で33-34と1点差にする。
このあと四日市メリノール学院中はすぐに#8濱田がドライブから得点するが、大阪薫英女学院中は#4舛本が3Pシュートを決めて36-36と同点に。そして残り5分38秒、大阪薫英女学院中はスティールから#5小松が決めて逆転。さらに#14森山がフリースロー2本を決めて残り5分で40-36とする。

離されくない四日市メリノール学院中は#16伊藤、#8濱田の得点で差を詰めるが、大阪薫英女学院中は#9岡田、#8西村がシュートを決めて4点差をキープすると、残り3分13秒、#4舛本が3Pシュートを決めて47-40と差を広げる。

それでも、四日市メリノール学院中は#7北野のシュート、#18鈴木のフリースロー2本で44-47とする。しかし、残り1分52秒、大阪薫英女学院中は#9岡田のドライブから得点を奪って5点差に。残り58秒、四日市メリノール学院中は#5前川の3Pシュートで望みを繋ぐが、大阪薫英女学院中はまたも#9岡田がすぐに決めて51-47に。さらに残り5.6秒、#4舛本がトップから3Pシュートを決めて勝負あり。女王・四日市メリノール学院中を大阪薫英女学院中が54-47で下し、昨年のリベンジを果たした。明日の決勝では、このあと行われる相模女大中学部(神奈川)対京都精華CLUB(京都)の勝者と対戦する。

「Jr.ウインターカップ2022-23」特設ページ(日程・出場校&選手名鑑・トーナメント表)


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)



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