渡邊雄太3Pショット炸裂 - 3P成功率リーグトップを維持し、ネッツの12連勝に貢献
新年をNBAの3P成功率1位のシューターとして迎えた渡邊雄太が、日本時間1月3日(北米時間2日)に行われた北米時間での2023年初戦でも1本のみの3Pアテンプトを成功させる勝負強さを見せ、ブルックリン・ネッツの勝利に貢献した。
サンアントニオ・スパーズをホームのバークレイズ・センターに迎えて行われたこの一戦で、渡邊は第2Qのスターターとしてコートに入ると、ドライビングダンクと右ウイングからの3Pショット、さらにフリースロー2本で7得点。ネッツは渡邊がベンチに戻るまでの約8分間に、第1Q終了時点での12点のリード(37-25)を22点(64-42)まで広げて流れを完全に手中に収めた。最終スコアは139-103。圧倒的な勝利だった。
渡邊の得点は前半の7得点がすべてだったが、短い時間にリバウンドも5本つかみ、ディフェンスでも活発なローテーションでスパーズのプレーヤーの前に立ちはだかった。出場時間はヘッドコーチがジャック・ボーンに交代してからの最短となる12分13秒だったが、これは第3Q以降ネッツが安定して2桁点差のリードを維持したことによるもの。第3Qの約4分間の出場も含め、役割をきっちり果たした後、第4Qの渡邊はまるごとベンチからバックアップのプレーヤーに声援を贈る展開となった。
この試合が今シーズン24試合目の出場だった渡邊のアベレージは、平均8.0得点、フィールドゴール成功率56.0%、3P成功率52.1%(71本中37本成功)、フリースロー成功率73.7%、3.0リバウンド、0.9アシスト、0.5スティール、0.4ブロックとなっている。3P成功率は公式ランキングのトップを維持。アテンプト、成功数とも多くはないが、オールスター・ウイークエンドの3Pコンテストに招待されてもまったく不思議ではないどころか、選出に漏れたらおかしいだろうという声が聞こえてきそうな安定感だ。
ネッツはこの勝利で連勝を現在のリーグ最長となる12に伸ばしており、通算成績25勝12敗(勝率.676)と貯金も13に膨らんだ。直近の17試合は16勝1敗という好調ぶりで、この試合を終えてイースタンカンファレンス2位の座を堅持している。
文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)
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