月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2022】開志国際が大激戦を制して初の決勝進出、4Q残り5秒、#7介川の決勝シュートで藤枝明誠に競り勝つ

開志国際が大激戦を制して初の決勝進出


12月28日、「SoftBank ウインターカップ2022(令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会)」大会6日目男子準決勝、インターハイ準優勝の開志国際(新潟[1])とインターハイ3位の藤枝明誠(静岡)が対戦。4Q残り5秒、#7介川アンソニー翔が決勝シュートを決めた開志国際が78-76dで勝利し、初の決勝進出を決めた。 【写真13点】藤枝明誠×開志国際フォトギャラリーをチェック

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藤枝明誠は開始からゾーン・ディフェンスを使用。まず攻撃を凌ぐと、#12赤間賢人のミドルシュートで先取点を奪う。対する開志国際は、#7介川がドライブからレイアップを決めてチーム初得点。さらに#13平良宗龍がスティールから速攻を決める。その後、藤枝明誠は#12赤間がリバースレイアップ、3Pシュートと決めて残り5分半で7-4とする。

その後、開志国際#5武藤俊太朗が連続得点で逆転。藤枝明誠の得点源、#12赤間は残り4分16秒、2ファウルとなってベンチに下がったが、残り3分21秒、#23霜越洸太朗が3Pシュートで10-8とするが、開志国際#5武藤がまたも決めて残り3分を切ったところで10-10とする。その後、藤枝明誠は#23霜越、#99ボヌ ロードプリンス チノンソが、開志国際は#5武藤、#10澤田竜馬がそれぞ得点。互いに引かない展開となったが、終了間際に#5上野幸太、#14谷俊太朗が立て続けに決めて藤枝明誠の21-15で1Qを終えた。

2Q立ち上がり、藤枝明誠は#5上野が3Pシュート、#10櫻井一気が2Pシュートを成功。残り9分10秒で26-15と11点差にする。
追いかける開志国際は、#15バシール ファイサル モハメッドの3ポイントプレイ、#10澤田のフローター、#7介川のレイアップと得点。残り5分半で6点差まで詰める。

藤枝明誠は残り5分、#55片山海王のフリースローで約3分ぶりの得点。さらに#99チノンソがローポストで決めるが、開志国際は#7介川、#5武藤がすぐに決めて5点差に。さらに残り1分45秒、#7介川のアシストで#5武藤がレイアップを決めて30-33とする。差を詰められた藤枝明誠は残り52秒、#0西村星汰がロングツーを決めて35-30としてハーフタイムを迎えた。しかし、開志国際は2Q、藤枝明誠#12赤間を0点に抑えている。

3Q、開志国際は#13平良、#7介川と良い形で得点するが、藤枝明誠はテンポよく攻撃を続け、#99チノンソがゴール下で#23霜越が3Pシュートで得点。さらに#14谷も続いて42-34とリードを広げる。しかし、続いては開志国際の流れに。#5武藤が得点すると、#13平良が3Pシュートを決めて6点差に。双方シュートが入り出す。

藤枝明誠はこのあと#12赤間、#5上野が連続して3Pシュートを成功させて9点差にするが、開志国際は#15モハメッド、#7介川が得点。残り3分半で4点差にする。藤枝明誠は終盤に#10櫻井、#12赤間が得点。点差を広げようとしたが、開志国際はフリースローで得点を重ねていくと、残り1分24秒、#15モハメッドがゴール下で決めて1点差に。さらに残り52秒、#11清水脩真がコーナーから3Pシュートを決めて56-54と逆転。藤枝明誠はこの間に#99チノンソ、#12赤間が4ファウルとなってベンチに下がる。オフェンス・リバウンドを着実に得点につなげた開志国際は59-54として3Qを終えた。

追う展開となった藤枝明誠は4Q、#14谷、#99チノンソが得点して点差を詰める。すると残り7分21秒、#12赤間が左ウイングから3Pシュートを決めて1点差にすると、残り5分28秒にもう1本決めて65-65に。直後に開志国際#11清水がミドルから決めるが、藤枝明誠#23霜越がフリースロー3本を決めて68-67とする。

このあと開志国際は#5武藤、藤枝明誠は#12赤間がそれぞれ得点。そして残り3分30秒、藤枝明誠は#23霜越が左ウイングからディープ3Pシュートをねじ込んで73-69と再びリードを奪う。すると残り3分7秒、今度は開志国際#5武藤が3Pシュートを入れて1点差にすると、#15モハメッドが続いて74-73とする。残り2分26秒、藤枝明誠は#12赤間のフリースロー1本成功で同点にするが、#15モハメッドがまたも決める。

開志国際は76-74として残り1分を切る。藤枝明誠は残り31.5秒からの攻めで#12赤間がフリースロー2本を獲得。プレッシャーがかかる2本を決めて残り17.7秒で76-76とする。ここでタイムアウトを取った開志国際はハーフコートから再開。残り5秒、#7介川が決めて78-76とする。今度は藤枝明誠がタイムアウト。ラストプレイで#5上野にボールを託したが、3Pシュートはリングに弾かれて万事休す。78-76で開志国際が勝利し、初の決勝進出を決めた。明日の決勝では、インターハイ、U18日清食品トップリーグと制し、3冠を狙う福岡第一(福岡[1])と対戦する。


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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

写真=月刊バスケットボール

タグ: ウインターカップ 高校バスケウインターカップ2022

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