月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.12.27

渡邊雄太(ネッツ)がNBAの3P成功率ランキング1位に返り咲き – 34試合を終えて驚愕の54.0%

ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が、日本時間1227日(北米時間26日)に行われたクリーブランド・キャバリアーズとのアウェイゲームで3Pショット3本中2本を成功させたことにより、当日時点でNBA全体の3P成功率公式ランキングでトップに返り咲いた。シーズン通算での成功率は、2位のルーク・ケナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)を5ポイント引き離す54.0%(63本中34本成功)という驚異的な高確率。“Yuta The Shoota(Yuta The Shooter)”のニックネームに恥じない好成績だ。


この試合での渡邊は3Pショット以外にも、アウトサイドを厳しくマークしてくるディフェンスの裏を掻くバックカットからのスラムダンク、ケビン・デュラントとのコンビプレーから相手のビッグマン、ジャレット・アレンを交わして決めたドライビング・レイアップなど、シューターとしての存在感だけではなくディフェンスに対する高い適応力も披露。最終的にフィールドゴール5本中4本成功の10得点で、チームの125-117の勝利に大きく貢献した。

渡邊はネッツが今シーズンの24試合目を戦った日本時間123日(北米時間2日)まで同ランキングのトップに立っていたが、その試合の前後で10試合を欠場したために規定成功数を割り込みランク外となっていた。しかし日本時間11日(北米時間10日)のインディアナ・ペイサーズ戦で戦列に戻った後も3Pショットの切れ味は冴えを見せ、その試合を含む復帰後の7試合で21本中10本成功(成功率47.6%)、直近5試合では15本中9本成功(成功率66.7%)という高確率を維持している。

ここまでのシーズンアベレージは、平均19.3分間の出場で8.0得点、フィールドゴール成功率56.9%、3P成功率54.0%、フリースロー成功率73.3%、2.9リバウンド、1.0アシスト、0.4スティール、0.5ブロック。このうちフリースロー成功率、リバウンド、スティール以外はすべてキャリアハイペースだ。

連勝を9に伸ばしたネッツは、直近14試合が131敗とチームとしても絶好調。キャバリアーズとの一戦はイースタンカンファレンスの3位と4位の対戦だったが、この日の勝利で順位を逆転し、2212敗(勝率.647)の成績で3位に浮上した。また、2日前に倒した2位のミルウォーキー・バックス(2211敗、勝率.667)には0.5ゲーム差、首位のボストン・セルティックス(2410敗、勝率.706)にも2ゲーム差まで迫っている。

文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB)

(月刊バスケットボール)



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