月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2022】正智深谷が猛追の九州学院を下す、出場辞退となった総体で果たせなかった勝利を挙げる

19得点と活躍した正智深谷#11菊田隼利

残り1.1秒、九州学院の同点シュートは入らず、正智深谷が勝利


12月24日、「SoftBank ウインターカップ2022(令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会)」大会2日目男子1回戦、初夏に行われた関東ブロック大会で優勝したものの、インターハイでは無念の出場辞退。今大会に強い思い入れを持つ正智深谷(埼玉[1])と九州学院(熊本)が対戦。試合終了間際、九州学院の猛追を受けたものの、正智深谷が66-63で勝利した。

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両校は2020年大会ベスト16で対戦。その際は、81-76で正智深谷が勝利している。その時の借りを返したい九州学院はまずツインタワーの一角、201cm#8大橋翔大のタップシュートで先制。さらに#11白石亮平が3Pシュート、2Pシュートを成功と良いところが出る。対する正智深谷は#9三村蓮がオフェンス・リバウンドから決めてチーム初得点を奪うが、その後シュートが入らず。残り約6分半で九州学院が10-2とする。

その後、正智深谷はキャプテン#4ルーニー慧のシュートで久しぶりの得点。すると#11菊田隼利、#5田中祥智が3Pシュートを決めて残り3分で10-13とする。クォーター終盤、正智深谷は#11菊田がミニコーナーから難しいジャンプシュートを決めて点差を詰めるが、九州学院は196cm#5門川太一が決めて再び15-13で1Qを終えた。

2Qファーストプレイで、正智深谷は#11菊田がトップから3Pシュートを決めるが、九州学院は直後に##11白石も3Pシュートを決め返す。さらに正智深谷は#4ルーニーの活躍で一旦リードを奪うが、九州学院は#11白石、#7後藤慎之介、#4稲葉一義の活躍ですぐにリードを奪い返すなど見応えある攻防が展開される。

残り6分を切ったところで20-26とされた正智深谷は、1年生の#10グビノグン オサゼ デロック、#6樋口碧空が連続得点。そして#4ルーニーのフリースローで1点差にすると、#5田中の3ポイントプレイで逆転する。それでも、九州学院はクォーター終了間際に#11白石、#8大橋が連続得点。30-30でハーフタイムを迎えた。

3Q開始直後、九州学院は#7後藤が3Pシュートを成功。良いで出だしとなったが、その後はシュートが入らず。正智深谷は#5田中のフリースロー、#11菊田のミドルシュートで同点にする。その後はどちらも流れを引き寄せることができなかったが、正智深谷はクォーター終盤、#5田中が3Pシュート、#11菊田も得点し46-42として3Qを終えた。

4Q、正智深谷は#4ルーニーの3Pシュートでクォーター初得点。7点差にしたが、九州学院は直後に#8大橋が3Pシュートを決め返す。ここから点数が動かなかったが、クォーター中盤、正智深谷は#10グビノグンが連続得点。残り6分25秒で53-45とリードを奪う。

差を詰めたい九州学院は#4稲葉、#13中村泰士郎が得点するが、いずれも正智深谷#11菊田がすぐに決め返す。それでも残り3分35秒、九州学院は#11白石が3Pシュートを決めて52-57にすると#8大橋がフリースローを決めて3点差に。良い流れに見えたが、正智深谷#10グビノグンがまたも連続得点。残り1分59秒で61-54と再び突き放す。

それでも九州学院は残り1分36秒、#11白石が3Pシュートを決めて4点差に。しかし、アンスポーツマンファウルで得たフリースローを#11菊田が1本決めると、続くオフェンスで#9三村がレイアップを決めて正智深谷が66-57とする。
しかし、九州学院はあきらめない。#7後藤、#4稲葉のシュートで残り24秒で5点差にすると、相手のターンオーバーから#7後藤が決めて63-66に。しかし残り1.1秒、同点を狙って#11白石が放った3Pシュートはリングに弾かれて万事休す。苦しみながらも正智深谷が66-63で勝利した。2回戦では、白樺学園(北海道①)を下した美濃加茂(岐阜)と対戦する。

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)




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