月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.12.24

渡邊雄太(ネッツ)、強豪バックス相手に3Pショット1本成功5得点 - 好調なシューティング止まらず

ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が堅調なシューティングを維持している。日本時間1224日(北米時間23日)に行われたミルウォーキー・バックスとの一戦でも、自身4試合連続となる3Pショット成功1本(アテンプトは2本)を含む5得点に2リバウンド、1スティールを記録し、ネッツの118-100の勝利に貢献した。


渡邊はここまで3P成功率が53.3%(60本中32本成功)、フィールドゴール全体でも55.8%(104本中58本成功)といずれも高確率だ。この日は試合開始時点でリーグ最高勝率だったバックスを相手に、前半からスペーサーとして相手のディフェンスを広げる役割を果たしていたが、後半に入りパスインターセプトから速攻に持ち込んで得たフリースロー2本と、試合終了間際の左コーナーからの3Pショットで得点を記録した。

現在NBAの全チームが31試合以上を消化しているが、その状況で31本以上の3P成功数を記録しているプレーヤーの中で、渡邊の成功率53.3%はトップの数字。この日でネッツは33試合消化しているので、32本の渡邊は公式ランキング入りの成功数規定に1本足りないが、仮に日本時間27日(火=北米時間26日[月])のクリーブランド・キャバリアーズ(2212敗、勝率.647、イースタンカンファレンス3位)とのアウェイゲームで2本以上成功した場合には、アテンプト数にもよるが再び公式ランキングでトップに顔を出す可能性がある。

シーズン全体の40%の日程を消化した現時点まで、渡邊の58本の3Pアテンプトがすべてキャッチ&シュート。またシューティングスポット別に、以下のとおり確率の差がある。

コーナー 左76.5%‘(13/17)/右58.8%(10/17)/計67.6%(23/34

ウイング 左11.1%(1/9)/右36.4%(4/11)/計25.0%(5/20

トップ 66.7%(4/6

※左右はトップからゴールに向かった時の表示

驚異的な確率のコーナースポットに渡邊がポジションを取る陣形が大きな脅威となることを、各チームは当然頭に入れてネッツに臨んでくる。バックスとの一戦ではフィールドゴールアテンプトが3本、3Pアテンプトが2本だったが、今後はキャッチ&シュートの機会がこれまでのようには作れなくなってくるに違いない。現時点で上位のキャバリアーズがどんなディフェンスをしてくるか、渡邊がどのような結果を残すか、非常に興味深い。


渡邊は現時点で今シーズン20試合に出場。平均19.3分間プレーして8.0得点、3.0リバウンド、1.0アシスト、0.4スティール、0.5ブロックのアベレージだ。ネッツはこの勝利で連勝を8に伸ばし、通算成績を2112敗(勝率.636)に上昇させ、イースタンカンファレンス4位の好位置を維持している。

文/柴田 健

(月刊バスケットボール)



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