月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップの思い出】 ー河村勇輝ー 苦い敗北も最高の喜びも「全てが僕を成長させてくれた」

苦い敗北も最高の喜びも「全てが僕を成長させてくれた」

32点、34点、36点……一体何の数字かといえば、今年12月に入ってからの河村の得点スタッツだ。1234日のレギュラーシーズン2試合(vs.宇都宮ブレックス)、そして8日の天皇杯4次ラウンド(vs.三遠ネオフェニックス)と、3試合連続で自身のキャリアハイの得点を更新。また、得点のみならずアシストやリバウンドにも気を吐き、いずれの試合も横浜ビー・コルセアーズを勝利に導いた。なお天皇杯ベスト8入りは、クラブとして初の偉業だ。

 

 その一方で、今年は開幕前のオフシーズンに日本代表としても活躍。トム・ホーバスヘッドコーチのバスケットが「自分に合っている」と語り、FIBA ワールドカップ2023 アジア地区予選の試合でも要所で持ち味のアシストや得点力を炸裂させた。代表としてもBリーグとしても、今まさに“乗りに乗っている”選手と言えるだろう。

 

 そんな河村を、一躍スターダムに押し上げたのが高校時代のウインターカップでの活躍だ。メディアへの露出も多く、毎年会場にも大勢のファンが足を運ぶ同大会で、河村は2年時、3年時と連覇を達成。福岡第一の「堅守速攻」のスタイルを異次元とも言えるほどの完成度で体現し、多くの者を魅了した。


 



 特に高校3年間の集大成となった3年時の決勝は、ライバル・福岡大附大濠との同県対決が実現し、「高校3年間で一番印象に残っている試合は3年生の決勝戦。一番負けたくない高校であり、一番リスペクトしている高校と戦えたことが思い出です」と河村。表彰式後、大濠の選手たちと一緒に集合写真を撮影して互いの健闘をたたえ合った姿が印象的だ。

 


 

また、4位に終わった1年時のウインターカップでも、福岡第一は福岡大附大濠と対戦している。当時1年生ながら正司令塔に抜てきされた河村は、3950秒とほぼフル出場だったものの、チームを勝利に導くことはできなかった。特にアウトサイドのシュートが絶不調で、3Pは0/10本。相手に打たされるような形となり、「自分のせいでチームを負けさせてしまいました」と、河村は1年生ながら敗北の責任を重く受け止めていた。ただその後、猛練習を重ねて3Pシュートは河村の武器の一つに。後から振り返れば、耐え難い悔しさが河村をさらに進化させる苦い良薬になったのだ。

 現在の自分にとって、ウインターカップとは「うれしい思い出、悔しい思い出、全てが僕を成長させてくれた大きな大会」と河村。天国も地獄も味わった大舞台が、華々しい活躍を見せる河村の今につながっていた。


\河村勇輝選手から応援メッセージ/

勝負事なので、必ず勝ち負けはありますが、それ以上に大切なのは、バスケットボールを楽しむこと。
一生の最高の思い出にしてください!


[河村勇輝選手 ザムスト着用アイテム]

BRAVE-PAD SHORTS


トップアスリートの声から生まれたザムスト初のパッド付ショーツ。
太ももを広範囲にプロテクトするパッドにより、バスケットボールプレイヤーに多い、プレー中の接触による衝撃を軽減。さらに、衝撃を吸収するパッドを一つひとつ独立させ、パッド同士の間隔をあけることで、バスケットボールの激しい動きにもしっかりと追従し、衝撃吸収力と動きやすさの両立を実現。



相手選手とぶつかっても、衝撃がかなり軽減されることはもちろん、怖さがなくなりました。
つけていると安心感があり、プレー中の怖さがなくなるので、プレーに専念でき全力で動けます。

[ザムスト 部活生向け特設サイト]



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