月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.12.20

元NBAアルビダス・サボニスが58歳の誕生日、リトアニアが生んだ大センター

30歳でNBA入りし、活躍したサボニス

現地12月19日(日本時間20日)、かつてポートランド・トレイルブレイザーズで活躍したアルビダス・サボニスが58歳の誕生日を迎えた。221cmの高身長にして強烈なスラムダンクはもちろん、柔らかなシュートタッチ、見事なパスセンスを持っていて、時には3Pシュートも決めてしまう。思えば、外国人選手という意味でもそうだし、アウトサイドでビッグマンも活躍するという意味でも、時代の最先端を行っていたプレイヤーだったと言える。

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1964年生まれのサボニスは、リトアニア出身であるが、生まれた当時は独立前のソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)に属していた。13歳でプレイを始め、15歳の時にはソ連のジュニア代表選手に選ばれていたというから、その才能は非凡なものだったのだろう。

その後、ザルギリス・カウナス、レアル・マドリードでプレイして、ソ連代表としては1988年のソウル五輪で金メダルを獲得(92年バルセロナ五輪、1996年アトランタ五輪ではリトアニア代表として銅メダル)。そして30歳で1995年にブレイザーズ入りを果たす。いきなり平均14.5得点、8.1リバウンドをマークして新人王を獲得すると、2002-03シーズンまで7シーズン活躍。そこでNBAのキャリアを終えると、翌2003-04シーズンはザルギリス・カウナスに帰って1シーズンプレイして現役を終えている。

サボニスのすごさについては、リック・カーライル(インディアナ・ペイサーズHC)がうまく表現している。「彼が17、18、19歳だったころ、すでに見たこともないような身体能力の持ち主だった。221cmもあるのに、ボビー・ジョーンズ(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)のように走り、ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)のようにシュートを打てっていたんだ。信じられない存在だった」。

その才能は、サクラメント・キングス所属のオールスター選手、ドマンタス・サボニスに受け継がれている。ディフェンスがうまく、豪快さを見せつつも、繊細なプレイできる。その姿に父を重ねているオールドファンも少なくないのではないだろうか?


文/広瀬俊夫(月バス.com)



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