月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.12.20

NBAリラードが“ドレクスラー”超え、チームの歴代最多スコアラーに「多くの人たちのおかげだ」

リラードがチーム歴代最多スコアラーに

現地12月19日(日本時間20日)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)はオクラホマシティー・サンダー戦で、レジェンドのクライド・ドレクスラーが持っていたチームの歴代得点記録(18,040)を抜き、チーム史上No.1スコアラーになった。試合後には「多くの人たちのおかげだ」と語っている。

【動画】リラードがチーム史上No.1スコアラーになった瞬間&ドレクスラーのハイライトをチェック

リラードは2012年NBAドラフト1巡目6位指名でブレイザーズ入り。1年目に平均19得点、6.5アシストをマークして新人王を獲得すると、2年目で早くもNBAオールスターに出場。以来チームのエースとして活躍し、今季で11シーズン目を迎えている。

記録更新のために21得点が必要だったサンダー戦、リラードは1Q残り9分38秒に左コーナーからの3Pシュートでこの試合の初得点を奪うと、もう1本3Pシュートを決めて6得点。2Qでは、3Pシュート2本、フリースロー2本を決めて前半までで14得点をあげる。

そして3Q開始直後と残り9分13秒にそれぞれ3Pシュートを決めて20得点をあげてドレクスラーの記録に並ぶと、残り1分33秒、フリースローで記念すべき18,041点目を決めて歴代1位となった。試合にはケイラ・ハンソン夫人と双子の息子たちも駆けつけていて、直後のタイムアウトではベンチに息子が駆けつけてパパを祝福するシーンもあった。この試合では28得点をマークして通算18,047得点としたリラードだったが、試合はシェイ・ギルジャス・アレクサンダーに決勝ブザービーターを決められて勝利で飾ることはできなかった。

試合後の会見で、リラードは記録について「多くの人たちのおかげだ。キャリアの大部分を健康でいることができ、精神的にもクリアでいられたことを神に感謝しなければならない」とチームメイトへの感謝を語っている。また、チャウンシー・ビラップスヘッドコーチは「彼のハードワークと献身的な努力の証しだ。信じられないような偉業だ」とリラードの記録を讃えた。

これまでブレイザーズの記録を保持していた “クライド・ザ・グライド”ことドレクスラーは、1994-95シーズン途中にヒューストン・ロケッツに移籍するまで11シーズン半、主力としてプレイ。1996年の最も偉大な50選手、2021年の75周年記念チームにも選出されていて、2004年にはバスケットボールの殿堂入りも果たしている。また1991-92シーズンにはチームをNBAファイナルに導いて、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズと対戦。“ミラーマッチ”と言われて注目を浴びたが、2勝4敗でブルズに敗れている。

文/広瀬俊夫(月バス.com)



PICK UP

RELATED