月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.11.30

マーベリックスがライバルとの接戦を制す! ドンチッチは5度目のトリプルダブル「最後は本当に疲れたよ(笑)」

 

【マーベリックスがプレイオフの借りを返す勝利】

 

現地11月29日(日本時間30日)、ダラス・マーベリックスはホームでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦。ルカ・ドンチッチは41得点、12リバウンド、12アシストと今季5度目のトリプルダブルをマークする活躍を見せてマーベリックスが116-113で接戦に勝利。昨季のプレイオフの借りを返した。

 

【動画】ドンチッチのハイライト&4Q残り3分からの白熱の攻防をチェック

 

昨季、両者はウエスタン・カンファレンス・ファイナルで激突。ウォリアーズが4勝1敗でマーベリックスを下してNBAファイナルに進出し、4年ぶり7度目の優勝(BAA時代含む)を果たしている。再戦となったこの試合、まず1Qはホームのマーベリックスが、ドンチッチの11得点、ティム・ハーダウェイJr.の7得点などで36-24とリードを奪う。続く2Qは、今季ロードで2勝9敗と分が悪いウォリアーズが巻き返し。54-55と1点差でハーフタイムを迎えた。

 

3Q、マーベリックスはハーダウェイJr.、スペンサー・ディンウィディー、ドンチッチらの得点で71-63とあと1ゴールで2ケタの差をつけるところまで行ったものの、92-87と5点差で最終クォーターへ。

ロードで3勝目を挙げたいウォリアーズは、残り10分18秒、アンソニー・ラムが3Pプレーを決めて96-96と追いつくとジョナサン・クミンガ、ジョーダン・プールの連続ダンクで100-96と逆転に成功。ここから逆転に次ぐ逆転という展開となる。

 

残り2分9秒にフェイドアウェイ3Pシュート、残り1分19秒にレイアップとウォリアーズのエース、ステフィン・カリーがさすがの勝負強さを見せるが、ドンチッチも譲らず、すぐに得点。マーベリックスの115-112となって残り1分を切る。

 

残り53.1秒、アウェイ・フロムプレイ・ファウル(プレイに関係ないといころでのファウル)で得たフリースローをカリーが決めて2点差に。直後のマーベリックスのオフェンスを凌いだウォリアーズはカリーにボールを託したが、トップでステップバックしたカリーがブロックに飛んだマキシ・クレーバーを避けた際に左足が動いてトラベリングの判定に。その後、ファウルゲームを展開したものの、マーベリックスが116-113で勝利した。

 

「(ドンチッチの活躍は)もはや退屈になってきたね(笑)」とジョークを飛ばしたのはマーベリックスのジェイソン・キッドヘッドコーチ。現役時代は自らもMr.トリプルダブルと言われてきたキッドは、「彼は世界最高の選手の一人。これこそ彼の仕事だし、チームも何人もが彼の活躍を当然だと思っている。競争が大好きで、特別な存在。当然ながらトリプルダブルを達成するのは簡単なことではないんだけどね」とドンチッチの活躍を称賛。

 

そのドンチッチは「フィールドゴールでは27分の14、3Pシュートは9分の4だった。正直言って、最後は本当に疲れたよ(笑) でも、この勝利に値すると思う」と接戦でのプレーに疲れたと語った。

 

一方、敗れたウォリアーズのカリーは「彼のサイズとボールハンドリングのスキルは、ゲーム全体の緊張感を高める。もちろん、コートビジョンはアンリアル(非現実的)だよ。今夜のようにシュートを決めて来る時は本当にタフな相手だ。非常に高いレベルでプレーしていて、年々良くなっている」と相手エースの活躍を讃えている。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 



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