月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.11.30

NBAがベテランレフェリーを非公式に1試合出場停止、今月初めに選手に暴言と報道

 

【フォーレターワードを吐いたというブラザーズ】

 

現地11月29日(日本時間30日)、アメリカ各紙はNBAがベテラン・レフェリーのトニー・ブラザーズに対して1試合出場停止処分を下したと報じた。ブラザーズは、11月4日の試合で、スペンサー・ディンウィディー(ダラス・マーベリックス)に対して「ビッチ・アス・マザーファッカー」と発言したと言われている。

 

【動画】問題のラプターズ戦でのディンウィディーのハイライトをチェック

 

問題のシーンが起きたのは11月4日のダラス・マーベリックス対トロント・ラプターズ戦。ディンウィディーは2Q残り47.8秒にブラザーから、テイクファウル(速攻を阻止するためボールでなく体に対して行う意図的なファウル)を取られ、直後にテクニカル・ファウルもコールされている。

 

試合後の記者会見で、ディンウィディーはファウルを吹かれたあとに“あれはテイクファウルではない”と主張したと説明。その際、拍手をしてブラザーズを怒らせてしまったようで、これに関して「第一にあやまりたい」と語ったうえで、この際、ブラザーズがディンウィディーに対して「ビッチ・アス・マザーファッカー」と言ったとチームメイトから聞いたと発言。「私も汚い言葉を使ったし、その場の空気があることも理解している。ただ、あなたがそう感じるなら、私の顔に向かって言ってくれ。それが私の望みだ」と背後で言われていたことに腹を立てていた。

 

ニューヨークタイムズやESPNに寄稿するマーク・ステイン氏によると、「正式な出場停止処分ではないため、NBAはブラザーズの出場停止決定を発表していない」とのこと。ブラザーズは、今季で29シーズン目というベテラン・レフェリーである。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 

 



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