全ての中高生に知ってほしい! 基本のシュートを決め切る極意〈フリースロー編(1)〉[リバイバル記事]
基本のシュート〈フリースロー〉を決め切る極意を紹介
高いスキルやビッグプレーは試合を彩る要素になり得るが、基礎的なプレーができないことには始まらない。2022年1月のJr.ウインターカップでKAGO CLUBを準優勝に導き、福岡大附大濠高のスキルコーチも務める丸田健司コーチに、バスケットボールにおける基本的な得点方法であるレイアップ、フリースロー、そしてゴール下のシュートを決め切る極意を聞いた。
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〔フリースロー編〕
バスケットボールという競技の中で、唯一ディフェンスのプレッシャーを受けずに自分のリズムでシュートを狙えるのがフリースロー。しかし、それは同じくしてメンタル面で最もプレッシャーのかかるシュートでもある。どんな場面でも安定してフリースローを打つ秘訣とは?
《Point 1》重心はかかとに!
フリースローに限らず、KAGOではドリブルからのストップやストライドステップをするときなども、かかと重心を意識しています。体が前に流れないようにスピードをコントロールするためには、かかとをしっかりと意識すること。
フリースローのときも爪先重心になると若干バランスを崩してしまいます。最初は爪先重心で入っていたとしても、試合終盤の疲れてきたときに踏ん張れなくなることにもつながってしまうのではないかと考えています。
〈爪先重心が疲労の原因に?〉
試合中に疲労で足をつってしまう場合がありますが、私の経験上、爪先重心はその原因の一つにもなると考えています。
というのも、爪先重心だと全てのプレーで常にふくらはぎの筋肉を使っているので、筋肉が休む時間を作りづらい。その点、かかとを使っていれば筋肉が休む時間を作りやすいので、最後までシュートがブレづらいと思います。
だから、打つときはもちろん打つ前に深呼吸などをするときにも、かかとを意識してから構えるように指導しています。
《Point 2》ノージャンプで打つ
フリースローは基本的に、ノージャンプで打つように指導しています。中学生くらいになればそれでもシュートが届くようになると思うので、ノージャンプがおすすめです。
ジャンプしてしまうと、要は“フリースローラインからのジャンプシュート”になってしまうのです。ジャンプシュートとなると、せっかくノーマークのシュートなのに体が前後左右に流れてしまいますし、ラインを踏んでバイオレーションになってしまう危険性もあります。
ただ、シュートフォームについてはあまり口出しせず、本人の打ちやすいフォームを尊重しています。
〈次回に続く〉
※『月刊バスケットボール』2022年7月号に掲載したものを再編集した記事になります
※取材協力者:丸田健司コーチ、杉本陽飛、宮嶋秀彰、山銅彪剛(*選手3名は取材当時は中学3年生、現在は高校1年生)、取材協力:KAGO CLUB、撮影場所:KAGO SKILLS LABO(大阪府堺市堺区柏木町2-4-3)
タグ: バスケ基本