全ての中高生に知ってほしい! 基本のシュートを決め切る極意〈レイアップ編(4)〉[リバイバル記事]
基本のシュート〈レイアップ〉を決め切る極意を紹介 [応用編]
高いスキルやビッグプレーは試合を彩る要素になり得るが、基礎的なプレーができないことには始まらない。2022年1月のJr.ウインターカップでKAGO CLUBを準優勝に導き、福岡大附大濠高のスキルコーチも務める丸田健司コーチに、バスケットボールにおける基本的な得点方法であるレイアップ、フリースロー、そしてゴール下のシュートを決め切る極意を聞いた。
【連続写真】解説している3種類のレイアップはこちらをチェック!
〔レイアップ編〕
バスケットボールにおいて、誰しもが最初に教わるシュートの一つであり、最もポピュラーかつ確実性の高い得点方法がレイアップだ。ただ、シンプルゆえに難しい部分も多く、NBA選手であってもミスをしてしまうことも。そんなレイアップのミスを減らし、より有効な得点手段にするためのコツとは?
《レイアップのスキル応用編》
ベースとなるオーバーハンドレイアップを軸に、レイアップにはさまざまな打ち方がある。ここでは、その応用編として3種のレイアップを紹介!
●ツーフットレイアップ(1)
右足→左足の順に踏み切り、左腕と左半身で横にピタッとマークしているディフェンスをガードするようにシュートまで持ち込む。
●ツーフットレイアップ(2)
踏み切りは(1)と同様に右足→左足となるが、そこから前に流れないようにジャンプし、よりリングに近い位置まで腕を伸ばしてフィニッシュ。ブロックのタイミングを外すのに有効だ。
●ワンステップ
レイアップの基本である1、2の踏み切りではなく、1歩の踏み切りでシュートに持っていく。よりクイックに打てる分、コントロールが難しくなるが、ディフェンスのタイミングを外したり、チェイスされている場面での有効性は非常に高い。
《試合に役立つ練習法》ディフェンスに追い掛けられているシチュエーションを作り出す
ディフェンスに後ろから追い掛けられている場合(ぎりぎりブロックされるか、されないかの距離)は、速くシュートを打ちたいので、ボールを片手で扱うシュートが好ましいです。
こうした場合に有効になってくるのが、ディフェンスのタイミングをずらし、よりクイックに打てるアンダーハンドレイアップやツーフットレイアップ、ワンステップレイアップ、フィンガーロールなどです。
ディフェンスが後ろにいる場合は、わざわざボールをキャッチしてもディフェンスとコンタクトする確率は低いので、ファウルをもらえる可能性も低いです。であればなるべく早く打つこと、ディフェンスとの距離を作るために手を前に伸ばして打つことでブロックを回避することにもつながります。
そのためには普段から2人組になって、ディフェンスを背にした状態でシュートを決めるようなシチュエーション練習をしておくと良いでしょう。
〈次回に続く〉
※『月刊バスケットボール』2022年7月号に掲載したものを再編集した記事になります
※取材協力者:丸田健司コーチ、杉本陽飛、宮嶋秀彰、山銅彪剛(*選手3名は取材当時は中学3年生、現在は高校1年生)、取材協力:KAGO CLUB、撮影場所:KAGO SKILLS LABO(大阪府堺市堺区柏木町2-4-3)
タグ: バスケ基本