月刊バスケットボール5月号

【千葉県WC予選女子】千葉経済大附が市柏を下して1位通過!

 

 千葉経済大附の関東大会優勝により、ウインターカップの出場権が2枠与えられた千葉県女子。10月22日に行われた県予選の準決勝では、昭和学院を90−82で下した千葉経済大附と、八千代松陰に84−67で快勝した市柏が、それぞれ冬の全国への切符を手に入れた。そして11月19日、両チームによる決勝戦が行われた。

 

 両チームは関東予選とインターハイ県予選でも決勝で顔を合わせ、今年3度目の対決。過去2回はいずれも千葉経済大附が勝利し、市柏にとっては“三度目の正直”を狙ったチャレンジとなった。特に1年前のウインターカップ予選では、市柏が劇的な逆転3Pシュートで千葉経済大附を下しており、再びの勝利を目指して戦いに挑んだ。

 

 

 対する千葉経済大附も、今年度の県内公式戦無敗を貫くため負けられない一戦。池端直樹コーチは「3度目の対戦でお互い手の内をよく知っていますし、相手も対策してきますからやりにくい部分はあります。ただ、そこを意識してしまうと自分たちが混乱してしまうかなと思ったので、相手どうこうより自分たちのゲームを40分間やり切ろうという話をしていました」と語る。

 

 振り返れば、勝負の分岐点は1Qだった。千葉経済大附はインターハイでの経験から「ディフェンスの重要性を再確認しました」と池端コーチ。サイズはないもののディフェンスを頑張る#6藤井友菜を今回スタメンに抜てきし、序盤から攻撃的なディフェンスを仕掛けて市柏の攻撃をシャットアウトする。結局、このQの失点は相手にリバウンドシュートを許した2点のみ。攻めてはエース#4川井田風寧の連続得点や#11角陽菜多のゴール下などで得点を伸ばし、1Qで16−2と大幅リードを奪うことに成功した。

 

 

 2Q以降も、千葉経済大附が先行し、市柏が追い掛ける展開が続いた。市柏はゾーンディフェンスで相手の足を止め、オフェンスでは#8高木美咲や#4山下蘭菜の得点で10点前後に食らい付いたものの、要所で相手のディフェンスの圧に苦しみ追い付くには至らない。10点差で入った後半からさらにリードを引き離され、一矢報いることはできずにタイムアップ。千葉経済大附が75−55で勝利し、ウインターカップへの1位通過を決めた。

 

 3年ぶり2回目の優勝となった千葉経済大附。今年度のチームが目指すは、インターハイでなし得なかったチーム史上最高のベスト8以上だ。池端コーチは「各ポジションのバランスの良さが今年の強み。ウインターカップに向けて、ボールが止まらないようなインサイドとアウトサイドの連係や、リバウンドやディフェンスなど泥臭い部分をさらに磨いていきたいです」と課題を話していた。

 

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○取材・写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール) 

写真/石塚康隆

 



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