安間志織が伊セリエA1でキャリアハイ更新の8得点、10アシスト - ベネツィアは開幕8勝
安間志織が所属するベネツィア(Umana Reyer Venezia)が、日本時間14日未明(イタリア時間13日夜)にイタリアリーグセリエA1第8週のサン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノ(Bruschi Galli Bk San Giovanni Valdarno)との一戦に臨み、90-46で勝利した。スターターとして出場した安間はセリエA1でのキャリアハイとなる8得点、10アシストを記録する活躍だった。
安間はセリエA1での前週の試合をコンディション不良で欠場したが、3日前のFIBAユーロカップ2022-23シリーズ第3戦で戦列に戻り、この日も元気にプレーすることができた。アシストに関してはユーロカップも含めてここまでに出場した7試合でのシーズンハイで、ベネツィアにおけるチームメイトとの連係にもいよいよ磨きがかかってきたようだ。
ベネツィアはこの勝利で開幕から8連勝。安間はそのうち4試合に出場し、平均5.2得点とチームハイの5.5アシストというアベレージを残している。アシストは現時点でのリーグ2位にあたる好成績だ。
すっかりチームに溶け込みリーダーシップを発揮している安間志織。今後の活躍がいよいよ楽しみだ(写真/©FIBA.EuroCup2022-23)
ベネツィアは安間のほかにも個々のプレーヤーがスタッツランキングの上位に名を連ねている。アシストでは安間に続く3位もチームメイトのマリエッラ・サントゥッチ(Mariella SANTUCCI、平均5.4本)。サントゥッチは身長170cmのシューティングガードで、NCAAディビジョン1のトレド大出身。イタリア代表としてFIBAユーロバスケット2023予選に出場したプレーヤーだ。
現在リーグ3位の平均5.4アシストを記録しているマリエッラ・サントゥッチ(写真/©FIBA.EuroCup2022-23)
得点に関してはジェシカ・シェパード(Jessica Lynn SHEPARD)が平均21.0得点で堂々のリーグトップ。WNBAのミネソタ・リンクスで3シーズンのキャリアを持つプレーヤーで、ミネソタでの2022シーズンには平均8.1得点、7.4リバウンド、3.0アシストを記録した。
ジェシカ・シェパードはリーグトップの平均21.0得点でベネツィアをけん引している(写真/©FIBA.EuroCup2022-23)
同じくフォワードのアワク・クィエール(Awak Sabit Bior Kuier)はブロックショットが平均1.0本で2位、3P成功率も50.0%(34本中17本)で4位という驚くべき活躍ぶりを見せている。オールラウンドな活躍はこのチームに欠かせない。
クィエールはWNBAのダラス・ウイングで直近2シーズンプレーした経歴がある。2001年8月19日生まれの21歳という若さで、2021年のドラフト全体2位指名でダラス入りした期待の若手だ。平均12.6得点も、リーグランキングではトップ20には入らないがチームでは2位。もう一人2桁得点のアベレージを記録している17歳のガード、マティルデ・ビッラ(Matilde VILLA、平均10.1得点)とともにシェパードに続く得点源だ。
ブロックショットと3P成功率でトップ5入りという驚くべき活躍ぶりのアワク・クィエール(写真/©FIBA.EuroCup2022-23)
安間とベネツィアの次戦は、日本時間17日(木)に行われるユーロカップレギュラーシーズンのエストゥディアンテス(Movistar Estudiantes、スペイン)との一戦。セリエA1に関しては第9週目のボローニャ(Virtus Segafredo Bologna)との対戦が日本時間20日(イタリア時間19日)に予定されている。
文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)