月刊バスケットボール5月号

張本天傑22得点、河村勇輝20得点で男子日本代表がバーレーンに快勝 - FIBAワールドカップアジア地区予選Window5

 バーレーンのハリーファ・スポーツ・シティー・スタジアム で行われたFIBAワールドカップアジア地区予選Window5のバーレーン対日本の一戦は、男子日本代表の新たな形が垣間見える内容の展開となり、日本が87-74で勝利した。

 

 日本は序盤に張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)の3Pショットなどで流れをつかみ、一時は19点差をつけた。第3Qに一時は59-55と4点差まで詰め寄られたが、張本がファウルを受けながら3Pショットを成功させ4ポイントプレーで63-55と突き放すなど、粘り強くリードを維持。63-57の6点リードで始まった第4Qには、早々に須田侑太郎(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)が3Pショットを成功させると、河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)やテーブス海(滋賀レイクス)らも得点を重ね、最終的には一度も逆転を許さずリードを守り切った。


 日本はバーレーンのガード、ムスタファ・ラシードにゲームハイとなる30得点を許し、警戒していたビッグマンのウェイン・チズムにも11得点、15リバウンドとダメージを食らったが、総体的にはディフェンスも非常によく、スティール11本で相手に18度ターンオーバーを犯させた。

 


チームハイの22得点を挙げた張本。大事な場面でビッグショットを決めるなど頼りになる活躍だった(写真/©FIBA.WC2023)

 

バーレーン 74(10 23 24 17)
日本 87(24 26 13 24)
日本のトップパフォーマー
張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ) 22得点、フィールドゴール成功率58.3%、3P成功率55.6%(9本中5本成功)、5リバウンド、3アシスト、2スティール
河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ) 20得点、フィールドゴール成功率72.7%、3P成功率66.7%(3本中2本成功)、3リバウンド、4アシスト、2スティール
ルーク・エヴァンス(ファイティングイーグルス名古屋) 13得点、フィールドゴール成功率55.6%、3P成功率66.7%(3本中2本成功)、9リバウンド、4スティール

テーブス海(滋賀レイクス) 7得点、3P成功率50.0%(2本中1本成功)、3リバウンド、4アシスト

 


得点への強い意識を感じさせた河村勇輝(写真/©FIBA.WC2023)

 

 

 この試合で特徴的だったことの一つは、ポイントガード陣が得点に対する強い意欲を見せたことだ。JBA発表のロスターの中でポイントガードと登録されている4人がそれぞれ、河村の20得点にテーブスが7得点、富樫勇樹(千葉ジェッツ)が5得点、ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)が3得点で、合計35得点を奪った。追い上げられた後半には、河村とテーブスがゴール下でブロックショットを食らう場面があったが、それでもガード陣はペイントアタックを継続して攻め続けた。日本のポイントガード陣が攻め勝った結果として、自分たち自身の得点とウイング、フロントラインへの得点の分散が良いバランスでなされていた。



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