月刊バスケットボール10月号

NBA

2022.11.04

コービー・ブライアントのNBAデビューから26年、初試合はなんと0得点だった

コービーのNBAデビューから26年

 

現地11月3日は、コービー・ブライアントがロサンゼルス・レイカーズでNBAデビューを果たした日である。26年前の1996年、開幕2戦目のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でコービーは途中出場で6分22秒プレーした。

 

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コービーは1978年8月23日にフィラデルフィアで誕生した。父は2005年にbjリーグ・東京アパッチでヘッドコーチを務めたこともあるジョー・"ジェリービーン"・ブライアント。その父が気に入っていた地元の神戸牛レストランから、その名前が付いたことは有名な話である。NBA選手だった父は1984年にイタリアリーグに移籍。当時6歳だったコービーは現地で約7年過ごしたのちに帰国すると、ローワー・メリオン高で活躍し、NBAドラフトにアーリー・エントリーする(当時は18歳以上が有資格者)。

 

すると当時レイカーズのGMを務めていたジェリー・ウエスト氏がその可能性に惚れ込んで画策。ブラディー・ディバッツとホーネッツのドラフト1巡目指名をトレード(成立はドラフト後の7月11日)することで合意し、コービーはホーネッツから13位指名を受けた。その後の活躍を考えると、低い指名順位にも思えるが、当時、高校生が指名されることは稀なこと。ちなみに同年のドラフトでは1位指名でアレン・アイバーソン(元シクサーズほか)が、そのほかスティーブ・ナッシュ(元サンズほか)、レイ・アレン(元バックスほか)、プレドラグ・ストヤコビッチ(元キングスほか)、ステフォン・マーブリー(元ネッツほか)が指名されるなど、NBA史に残る豊作のドラフトだった。

 

そうして迎えた1996-97シーズン、開幕戦は出場機会が得られなかったが、2戦目の11月3日、ホームアリーナ「ザ・フォーラム」でのウルブズ戦でNBAデビューを果たすことになる。

 

途中出場で6分22秒出場。のちに歴代4位となる通算得点(33,643得点)をマークするコービーだが、デビュー戦はシュート1本を放つものの0得点となっている。試合は、この年からレイカーズ入りしたシャキール・オニールの35得点、19リバウンドという活躍もあって91-85でレイカーズが勝利となった。

 

コービーの出場時間については、当時のデル・ハリスヘッドコーチが「そういうものだよ。彼が次の試合でビッグプレーをする可能性があるのと同じことだ」と語ったと当時の『ロサンゼルス・タイムス』紙は報じている

 

結局1年目は71試合に出場し、4度20得点以上をマーク。平均15.5分出場、7.6得点、1.9リバウンド、1.3アシストを記録してNBAオール・ルーキー・セカンドチームに選出されるなど、存在感を示した1年目となった。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 



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